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自殺はうつ病だけじゃない!適応障害も「死にたい」と自傷行為も

うつ病だけではなく、適応障害の患者も自殺願望を持ったり、自殺未遂をすることがあります。

家族や友人などまわりの人は、適応障害の自殺防止のための声かけや働きかけが重要です。

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また、適応障害の症状の抑うつがあると、自殺や自傷の可能性が高くなります。

心の病気があって自殺に至った場合、その病気が原因だと考えるのが普通ですが、適応障害の場合はもう少し細かく見る必要があります。

適応障害の自殺率は高い?低い?

では、適応障害の自殺率は高いのでしょうか、低いのでしょうか。

実は適応障害では、うつ病などの気分障害よりも自殺率は低くなっています。

しかし、日本国内における自殺者数は年間3万人以上という状況が何年も続いているので、決して楽観視はできません。

精神疾患の自殺率

・うつ病などの気分障害 23%
・適応障害 19%
・統合失調症 15%
・物質関連障害 11%
・その他 12%
・不明 7%

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→適応障害と気分障害/うつ病との違いは?

自殺の危険因子は?借金や性格が原因に?

自殺の原因をひとつにしぼることは困難です。精神疾患のほかにも、複数の因子が考えられます。

【環境因子】
孤立、支援のなさ、重要な他者の死など

【経済的因子】
失業、経済的損失、返済不能の借金など

【自殺の情報】
自殺方法を得る、自殺未遂歴など

【性格傾向】
気質、衝動性、視野の狭さ、思い込みなど

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→自傷行為と自殺未遂との違い、区別について

精神病や精神疾患は自殺の危険因子になる

適応障害は、うつ病より自殺率は低いですが、精神病や精神疾患になることは、自殺の原因のひとつです。

その中でもうつ病が最も自殺の危険因子となっています。

自責の念にとらわれ、将来を悲観し、自分など生きていても仕方がないと思い詰め、自殺してしまうのです。

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適応障害でも自殺を考える人はいますが、その考えを持ち続ける期間が短い傾向があります。

実際に自殺するまでになることは、うつ病に比べると多くはありませんが、適応障害の抑うつ症状が強い場合には、自殺の危険性が高くなるので周りの人の注意が必要です。

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→適応障害とは?どんな病気、原因は?

まわりの人は声をかけることが大切

自殺を考えていることは、本人が思っている以上に言動にあらわれます。

まわりの人が声をかけることで、自殺を思いとどまった人は多くいます。

例えば、つらそうな様子だったら、
「疲れているようだけど、体調が悪くないですか?」
「何か困っているなら、いつでも相談にのりますよ」

死にたいと言っていたら、
「あなたが死んだらみんな悲しむよ」
「実際に、いつ、どうやって自殺するか考えているの?」

安易に話題を避けないことも大切なときがあります。

自殺の計画性、手段、時期、思いの強さなど、具体的な危険性を確認しておいた方が未然に防げる場合もあります。

相談窓口 | 自殺予防のために

精神保健福祉センター
各都道府県や指定都市に設置されている

いのちの電話
全国に設置されている

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◆この記事は、医療法人和楽会理事長、貝谷久宣先生執筆・監修の「適応障害のことがよくわかる本(講談社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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