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生活リズムを整える、適応障害の治療法「生活療法」とは?

適応障害の治療において、カウンセリングなどの精神療法と同じくらい大切なのが、日常的に自分でできる具体的な方法としての生活療法です。

生活リズムを整えること、起床、就寝、食事の時間を大きくずらさないようにすることと、そして適度に身体を動かすようにしましょう。

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適応障害の完治のために生活リズムも大切

学校や会社に行かなくなると、一日に時間的な区切りがなくなり。生活リズムが乱れやすくなります。

食事や睡眠の時間がズレたり、昼夜逆転したりするのは、心身のエネルギーを無駄に使うだけで、病気回復のプラスにはなりません。

適応障害の回復・完治のためには、一日の生活リズムを整えましょう。

まずは、睡眠と食事の時間を一定にすることから始めます。

掃除をすることが病気回復への近道

病気の完治・順調な回復のためには、適度な運動も必要です。

運動といっても、急にランニングを始めたり、フィットネスジムに通ったりするのは、少しハードルが高いのと思います。

軽い運動の中で一番のおすすめは、掃除です。

掃除は「汚れをはらう」という精神性を有していますし、物理的にも部屋が美しくなって気分がさっぱりします。

また、身体を動かすという点でも無理がありませんし、家族からも感謝されます。

生活リズムの5つの時間

生活リズムを整えるには、起床、就寝、3度の食事、この5つの時間をある程度決めます。

時間を厳密にしすぎることはありません。

まずは、きちんとした生活リズムをつけることが目的です。

昼夜逆転はダメ

朝、起きてすぐに朝の光を浴びることで、体内時計がリセットされます。

昼夜逆転の生活は心身を無駄に消耗させます。

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人間も動物ですので、明るいときに活動するように身体ができています。

無駄なエネルギーをつかわないように心がけましょう。

適度な運動をする

また、疲れているからといって、一日中ダラダラとしているのは逆効果です。

適度に運動して身体を動かす方が、かえって疲れません。

活動と休養のメリハリをつけましょう。

最近では、うつ病の回復には運動が効果があるという研究が発表されています。

掃除は、身体を動かし運動できる、気分がすがすがしくなる、達成感がえられるなど、メリットが多い行動です。

散歩や街歩きも、身体を動かすにはいい方法です。

昼寝は30分以内

昼寝をするなら20〜30分程度にしましょう。

長時間の昼寝は睡眠障害や疲労をまねく原因になります。

甘いものを食べ過ぎない

適応障害も非定型うつ病に近い病態で、甘いものを大量に食べたがる傾向があります。

お菓子や甘いものの食べ過ぎは、摂食障害に結びつく可能性もありますし、栄養のバランスを崩すことにもなりかねません。

食べることでストレス発散するのはあまりおすすめできません。

寝る前にリラックス

寝る前に、深呼吸したり、お風呂に入ったりして、リラックスすること。

深夜に明るい光は睡眠を害する可能性があります。

テレビやパソコンの画面の光は、目から入り脳に達する光の信号となり、睡眠覚醒リズムを乱してしまいます。

パソコンやスマホの光に注意!VDT病

VDTとは、Visual Display Terminalの略です。

パソコンや携帯電話の画面操作を続けると、疲労感、頭が重い感じ、集中力低下、不眠が起こる病気です。

夜遅い時間や寝る前などは、パソコンやスマートフォンの画面を見ないようにしましょう。

◆この記事は、医療法人和楽会理事長、貝谷久宣先生執筆・監修の「適応障害のことがよくわかる本(講談社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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