自己愛性人格障害を完治する、治すための治療方法のポイント
自己愛性人格障害/自己愛性パーソナリティ障害を完治するために、治療方法ではどのようことがポイントになるのでしょうか。
今回は、自己愛性人格障害を治すための治療方法のポイントについてまとめてみたいと思います。
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自己愛性人格障害の治療方法のポイント
自己愛性人格障害/自己愛性パーソナリティ障害を治療する上で、まず大切なことは、治療プランをきちんとイメージしておくことです。
いざ自己愛性人格障害の治療をスタートしても、治療の途中で方向性が変わってしまい、行き当たりばったりな治療では効果が見込めません。
それどころか、逆に治療がこじれてしまう原因なることもあります。
自己愛性人格障害を治すために、治療の方向性をちゃんと決めておくことがポイントです。
治療に取り組むのは患者本人
自己愛性人格障害を治療して治すためには、患者本人の意思が重要です。
治療の方向性を決めて進めていくのは医師の役割ですが、治療に取り組むのは患者自身です。
「自己愛性人格障害を治す」という患者さん本人の自覚が治療には欠かせません。
場合によっては、医師が患者本人に正確な診断名を伝えずに治療を進めていくケースもあります。
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明確な治療プログラムづくりが必要
自己愛性人格障害の治療において、患者さんが医師に対して過剰な期待を持ってしまうおそれがあります。
例えば「自分の悩みは言わなくても分かるはず」「特別扱いをして欲しい」などの過度な期待が満たされずに、医師に裏切られたと勘違いをしてしまう患者さんも少なくありません。
そういった治療トラブルを避けるために、明確な治療プログラムをつくることが大切です。
今から自己愛性人格障害の治療を始める、というときに、どんな問題を解決しようとするのか、いつ、どこで、どのような治療方法を行うのか、どんな治療スケジュールか、医師は患者さんの同意を得てから治療を開始します。
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チーム治療が効果的
自己愛性人格障害の治療においては、精神科医だけでなく、臨床心理士(心理療法家)も加わりチーム医療が効果的と言われています。
カウンセリングなどの精神療法(心理療法)も、自己愛性人格障害の治療と並行して実施していく方法が一般的です。
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治療プログラムの要素について|自己愛性人格障害
自己愛性人格障害の治療を開始するにあたって、次のような治療の枠組みをはっきりと決めておくことが大切です。
【目標】
高い目標ではなく、実現可能な目標
【治療内容】
解決したい問題、治療目標、治療計画を明確にする。治療経過の予測、目標達成の判断基準も決めておく。
【時間】
入院治療、通院治療のどちらにおいても、治療期間や診察時間など、スケジュールを明確にする。
【人間関係】
治療に関わる医療スタッフの役割、面会時間や方法、病院内でのルールなどを確認する。
【約束事】
たとえば、自傷行為はしない、などの約束や、自由時間の過ごし方なども前もって相談して決める。
【外出・外泊】
入院治療の際、外出や外泊も目的や期間をはっきりと決めておく。
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