運動音痴なの?ルールが守れない、アスペルガーの特徴
体育や音楽、図工など心身を応用的に使う学習では、動きが全体的にぎこちなくなります。
特に、同時に複雑なことをする動作、柔軟な対応を必要となるルールの理解が遅れます。
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運動音痴な場合も?アスペルガー症候群の子ども
アスペルガー症候群の子どもの場合、身体を動かす授業の中でも、特に困難なのが体育です。
音楽や図工の授業は、マイペースにゆっくりと作業できますが、体育などの運動はそうはいきません。
アスペルガー症候群の子は、運動やスポーツが嫌いというわけではありません。
ですが、瞬時の判断を求められ頭が混乱したり、競技の勝敗やルールを理解するのも苦手なことから、身体を動かす運動やスポーツが苦手であることが多いようです。
ルールを競うことに意味を見いだせないまま運動して失敗し、傷つくことが少なくありません。
最初は運動やスポーツが嫌いではなかったのに、失敗を繰り返すことで恐怖症になってしまう子どももいます。
丁寧な教え方が必要なのだということを、周囲が理解する必要があります。
クラブ活動に参加することはできる?
アスペルガー症候群の子どもの場合、クラブ活動での注意点も、授業と基本的には変わりません。
ルールや決まりを簡単にして、本人に丁寧に伝えればトラブルは防げます。
ただし、クラブ活動の場合は生徒の自主性にまかせる活動が増えます。
授業以上に、周りの友達の理解と協力が重要になってきます。
グループ活動や共同作業、上下関係など、理解するために支援を必要とすることが多くなります。
家族もしくは教師から、友達に説明したほうがいいでしょう。
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スポーツのルールが守れない(アスペルガー症候群の特徴)
アスペルガー症候群の子どもの場合、球技などスポーツのルールを、なかなか覚えられません。
ひとつのルールを覚えても、同時に他のことを指示されると、混乱して間違えてしまうことがあります。
その結果、アスペルガー症候群は運動音痴、運動が苦手だと思われがちです。
なぜ、アスペルガー症候群は運動が苦手なの?
運動したりスポーツをするときは、他の人の動きを見たり、ルールを考えたりしながら身体を動かします。
また、とっさの判断を必要とすることが多く、アスペルガー症候群の子どもにとっては苦手で対応しにくいことです。
考えながら身体を動かすのは、本人にとって大変なことで、ルールの難しいサッカーより、簡単なボーリングを好む傾向があります。
頭の混乱
基本的なルールは覚えられるが、それを場面に合わせて応用することは苦手。
状況の変化についていけない。
・選手交替に戸惑う
・指示が多いと混乱する
身体の混乱
複雑な動作を苦手とする子が多く、身体を動かすこと自体に混乱しがち。
また、他の人の動きをまねすることが得意でない。
・ボールになかなか慣れない
・動作がぎこちない
アスペルガーの対処法【ルールの教え方】
アスペルガー症候群の子が、スポーツの動作やルールを守れないのは複雑だからです。
ルールの教え方についても、まずはルールを簡略化して考えることを減らせば、アスペルガー症候群の子もグループでの運動ができるようになります。
周囲が歩み寄ることが必要です。
道具でサポート
ゼッケンやカラーコーンで色分けして、ルールを理解しやすくまとめ、混乱を減らす。
周りの協力を得る
ルールを変更すればみんなが楽しめるようになると説明する。
グループ活動には協力が必要不可欠。
イラストで説明
味方と相手の違い、正しい動作と反則の動作などをイラストで説明する。
協議中に指示するよりも、伝わりやすくなる。
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