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同じ道や順番のこだわりも?アスペルガーの子は環境の変化を嫌う

こだわりが強いのはアスペルガー症候群の特徴のひとつですが、「環境の変化を嫌う」傾向が見られる場合が多いといえます。

アスペルガー症候群や自閉症など、広汎性発達障害が持つこだわりのひとつの例として、道順や手順へのこだわりがあります。

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例えば、毎日通っている道順を変更すると、不安を感じて歩けなくなってしまったりするのです。

認知の障害があり、細かいことが気になる(アスペルガーの特徴)

環境の変化やスケジュールの変更に対して、アスペルガー症候群の子どもが戸惑ってしまうのは、想像力の障害や、認知の偏りがあることが原因だといわれています。

予定が変わったとき、その後の変化を想像できれば、特に戸惑うことはありませんが、アスペルガーの子どもは、未体験の状況を想像できないために混乱するのです。

ひとつのスケジュールだけ受け入れているという、偏った認知の仕方も、混乱の原因となっています。

アスペルガーへの対応・対策【あらかじめ伝えればこだわりがやわらぐ】

混乱を引き起こすのは、普段と違う状況になったとき、「環境の変化」です。

こだわりの例としては、道順や手順などの順番だけでなく、時間、家具の位置、役割など、さまざまなことが当てはまります。

たとえ小さなこと、細かいことであっても、いつもと違うやり方をする場合は、事前に子どもに伝えましょう。

その事前のひと言が、弱い想像力の助けとなり、先への不安をやわらげることができます。

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アスペルガーの場合、よくあるトラブル

普段使っている道が工事中で、別の道を使おうとすると、アスペルガーの子どもは泣いたり騒いだりして拒むことがあります。

これもアスペルガーの特徴のこだわりの一例で、いつもと違うことに対して過剰な嫌悪感を示します。

【本人の気持ち】
「知らないところを歩くのは、不安でたまらないんだ」

予定外のことには戸惑ってしまう

毎日の生活ルーチンからはずれることをすると、アスペルガー症候群の子どもは、戸惑いや不安を感じて、パニックになりがちです。
予定を変更するときには注意が必要です。

予定通りなら安心

家を出る時間、授業の終わる時間、帰りの道順などがいつもと変わらなければ、問題なく行動できます。
特に「予定」として伝えていないことでも、毎日の生活で行動のルーチンになると、それが本人にとっての予定になります。

急な変更は恐怖

いつもと時間がずれたり、日ごろ通っている道が立ち入り禁止になっていたりすると、どうしていいかわからなくなってしまいます。

予定表をつくる(アスペルガーの対処法)

予定の変更が事前に分かっている場合は、それを紙に書いて、子どもに説明します。

急に変更することになったら、予定が変わることと、それにあわせて何をすればいいのかということを、具体的に説明します。

スケジュール表を見せる

文字や数字、イラストを使って、スケジュールを形にしてみせる。
先の見通しが立って安心できる。
「今日の予定」を図にして書き出せば、不安をかかえず元気に一日を送れる。

どこを通るか伝える

道順を変更する場合は、落ち着ける時間をとり、どこを通ることになるか、ゆっくり説明する。

模様替えは一緒にする

家具の位置を変更することも戸惑いの元になる。
黙って模様替えをせず、子どもに位置の変化を伝える。

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