どんなカウンセリングが行われる?自傷行為(リストカット)の治療
リストカットなどの自傷行為の治療は、主に精神科の医師やカウンセラーが担当します。
カウンセリングによる治療では、自傷行為(リストカット)をする患者本人が、自分の気持ちを理解し、自分にとってのその行為の意味を言葉にする手伝いをします。
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精神科での自傷行為(リストカット)の治療
精神科での治療では、本人がかかえる心理的問題や、自分と周囲の人にとってのリストカット(自傷行為)の意味のズレに、本人が自覚し気づくようにしていきます。
自傷行為(リストカット)の治療は、問題行動をやめさせることだけが治療目標とは限りません。
自傷行為(リストカット)の治療方法は、医師やカウンセラー等の治療者と、患者本人が話すこと(会話・対話)が中心になります。
あせらずにじっくりカウンセリング治療を続けることが大切
実際のところ、自傷行為(リストカット)のカウンセリング治療は、必ずしもスムーズに進んでいくとは限りません。
患者本人に問題意識がなく、家族や恋人との人間関係が悪化している等、カウンセリング治療に取り組む態勢が整っていないことも多々あり、治療が始まるまで時間がかかることも多いのです。
自傷行為(リストカット)の治療は、患者本人と医師との話し合いを重ねながら、同時に周囲の人との関係改善を促すなど、治療と対応は同時進行で進むことがほとんどです。治療態勢が整うまで時間がかかりますが、あせりは禁物です。
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自傷行為(リストカット)の治療を受けるときは
リストカットなどの自傷行為の対応、治療には長い時間がかかります。
医師やカウンセラーなどの治療者との相性は大切ですが、それを1回の診察だけで判断するのは避けたいところです。
次から次へと病院を転々をする「ドクターショッピング」のような状態にならないように気をつけてください。
また、本人には受診する気がないのに、親や家族など周囲の人に強く勧められて受診する場合もあります。
そのときには、治療スタッフに「治療を受けるつもりではなかった」と正直に告げてもかまいません。
自分の気持ちと周囲の対応にズレがあるのですから、まずはそれについて話し合ってみるのもひとつの方法です。
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自傷行為のみを問題としない
治療は、自傷行為をやめさせるためだけに行うわけではありません。
本人が問題に向き合い、自傷行為以外の解決法を身につけるのを援助することによって、自傷行為の回数を減らしていきます。
治療を始める上で明らかにしておく必要があることもあり、治療者が単純に問題を指摘するだけでは意味がありません。
医師やカウンセラーと本人との対話を通じて、本人の自覚を促していきます。
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①あなたには何か問題がありますか?
【周囲との問題?】
家族や友人に依存して周囲が支えきれなくなったり、逆に不安を抱いていて人間関係を避けたりするケースが見られます。
【気持ちの問題?】
本人の中にあるむなしさや絶望感、自分を大切にできない、自尊心を持てないなどの問題がないか探っていきます。
【行動パターンの問題?】
リストカットに限らず、感情がうまくコントロールできず、衝動的な行動に走ることがあるかどうか、行動パターンを見直します。
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②どこに問題があると思いますか?
周囲との人間関係、気持ち、行動パターン、それぞれに問題について、どんな問題なのか、どこに問題があるのか、について一緒に考えていきます。
問題のありかについてカウンセリングをおこなうことで、患者本人も冷静に、また客観的に物事を捉えることができるきっかけとなります。
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③治療によってどうなっていきたいですか?
・気持ちをコントロールできる
・行動をコントロールできる
・人間関係を良好に保つ
問題が見つかったら、それを解決することが目標になります。
気持ち、人間関係、行動パターンのいずれの場合もひとつ改善されてくると、他の要素にも良い影響を及ぼし、良いサイクルが生まれます。
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④どのように治療をすすめていきたいですか?
自傷行為(リストカット)のカウンセリング治療では、カウンセラーと患者とが適切な関係を保ち、患者本人が行動をコントロールしやすくなるようにルールを定めることがあります。
治療ルールの内容は、患者本人の希望や状態によってさまざまです。
例えば、リストカットについて、人によっては医師と「自傷行為はしない、リストカットしない」と約束することが励みになる場合もあります。
治療以外では診療時間外の電話に頼りすぎないようにすることや、治療では予約の時間を守ること、このほか、緊急時の対応についてあらかじめ確認しておくこともあります。
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