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気を引くためではない?よくある自傷行為(リストカット)の誤解

リストカットなどの自傷行為は、何回も繰り返しやすいのが一般的です。

家族や親、恋人や友人など、リストカット(自傷行為)をする本人の周囲は「気を引くため」「あてつけ」「他人を振り回すため」と感じてしまいやすいのですが、そうした理由は少ないようです。

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「気を引くため?」自傷行為(リストカット)のよくある誤解

自傷行為(リストカット)は繰り返すことが多いため、家族や友人などまわりの人は「またか」と不快に感じたり、「一生懸命対応しているのに、どうして?」とガッカリしてしまうことが少なくありません。

また、リストカット(自傷行為)が何度も繰り返されるうちに、徐々に「あてつけではないか」「気を引くためではないか」と思い始める人も多いようです。

しかし、自傷行為をしている本人には、「あてつけ」や「気を引くため」という意図はない、といわれています。

「脅し・おびやかし」が理由のリストカット(自傷行為)も?

親や家族などまわりの人の中には、自傷行為(リストカット)の心理的理由を、本人が自分の要求を通すためにする「脅し・おびやかし」としてとらえている人もいます。

実際に、恋人などを自分のそばにつなぎとめておくために、自傷行為(リストカット等)をするケースも少なからずあります。

ですが、「脅し・おびやかし」が理由となっているリストカット(自傷行為)は例外的であるといわれています。

調査結果によると、自傷行為(リストカット)の理由として、脅し・おびやかしが占める割合は実際には多くありませんし、適切な対応をすれば脅し・おびやかしを解決することができます。

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自傷行為(リストカット)は誤解されやすい

自傷行為(リストカット)は周囲の人に与える精神的ショック、衝撃が大きいため、まわりの人が冷静な判断をできなくなり、誤解されやすい傾向があります。

また、リストカット(自傷行為)をする本人とまわりの人間関係に強い影響を及ぼします。

家族や恋人などまわりの人が「周囲の人を巻き込むため」「注目を集めるため」と誤解をされてしまうと、本人の本当の気持ちに気づくことが難しくなってしまいます。

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よくあるリストカットの誤解

自分で自分の身体を傷つけるなんて!

なんでそんなことを?

何か理由があるはず・・・

自傷行為が繰り返される

家族へのあてつけなの?

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→自傷行為(リストカット)への対応は?周囲の人はどう対処すればいい?

自傷行為(リストカット)が繰り返されることは多い

リストカットなどの自傷行為は、一度だけというケースは少なく、繰り返されることの方が多いようです。

周囲の人は自傷行為のたびに巻き込まれたり、対応がうまくいかなかったりすることから、次第にリストカットをする本人に対して不信感を持ちやすくなってしまいます。

リストカットをする本人への不信感が強くなってしまうと、根本的な問題が解決されない上に、周囲にも理解されないという絶望感も加わって、自傷行為(リストカット)が繰り返されてしまう、という悪循環に陥ってしまいます。

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本人も自分の気持ちがよくわからない

リストカット(自傷行為)をした際、家族や友達など周囲の人は、本人に対して「なぜ?」と質問することがよくあります。

しかし、リストカットをした本人にとっても「なぜ自傷行為(リストカット)をするのか?」理由が分からないことが多く、言葉にならない気持ちを伝えることが上手くできません。

まわりの人が「気を引くため」「振り回すため」に自傷行為をしていると決めつけてしまうと、本人の反発を招く原因となり、自分の殻に閉じこもってしまいかねません。

本人の気持ちの問題が解決されない限り、リストカットだけをやめさせようとしてもなかなかうまくいかないようです。

まわりの人は「自分の手で自分を傷つける以上、理由があるはず」と思い、本人を問いつめてしまいますが、周囲の人にとって納得のいく答えはなかなか得られません。

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