チックは何科を受診するの?小児科、精神神経科、児童精神科
子どもだけでなく、大人のチックのことで、医師に相談したいと思っても、病院の何科を受診すればよいかを悩む人が少なくありません。
できれば、チックに詳しい医師にかかるのがベストです。
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何科を受診すればいいか迷う人は多い
チックに見えない症状があったり、チック以外に行動面での問題があったりして、症状が複雑になればなるほど、どこを受診すればよいのか迷うことが多いようです。
例えば、目や鼻の症状が続き、眼科や耳鼻科を受診したものの、医師からは「とくに異常はない」と言われ、次の受診先に迷うこともあります。
チック症の受診する診療科
チックやトゥレット症候群をよく診ているのは、小児科か精神科の医師です。
まずは、かかりつけ医に受診した上で、より適切な医療機関に紹介してもらうのもよいでしょう。
また、病院の受診は1ヶ所だけでなくセカンドオピニオンを求めることもできます。
小児科
チックは子どもに多い症状なので、まずはかかりつけの小児科医に相談するとよい。
専門的に診てもらうなら、発達障害や心身症に詳しい医師がよい。
児童精神科
チックについても専門的に扱っており、発達障害、強迫神経症などの合併症がある場合も、適切な対応が期待できるので、児童精神科がベストだが、数が少ない。
精神神経科
トゥレット症候群のような重症のチックや、思春期以降に問題が大きくなってきた場合や大人のチック症などは、一般の精神神経科にかかるとよい。
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診察室ではチック症状が出ないことも
チックがあるという訴えで病院を受診しても、診察室ではほとんど症状がでないことがあります。
この場合、軽い緊張感が症状の抑制に働いていると考えられます。
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同じように、学校でも目立ったチック症状は減っていることが多いと思われます。
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チック症の正確な診断には時間がかかる
「チックらしい」と気づいても、病院を受診しないうちに症状が消えて、気がついたときには「治った」という場合は多くあります。
一方、トゥレット症候群のように症状が続く場合、チックの出現から病院で診断を受けるまでに3〜4年以上かかる例も多いようです。
正確な診断には、時間をかけて経過をみなければ判断できないこともあり、併存症のほうが問題になる場合もあります。
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受診のポイント「子どもを安心させることが大切」
チックについて、子ども本人に説明する場合は「安心できるように」という点を忘れないようにしましょう。
むずかしい説明をして、子どもの不安を高めてしまうのでは、病院を受診する意味がありません。
原因は、本人のせいでも、誰のせいでもないこと、症状の増減はあっても軽くなっていくことが多いなど、年齢と理解力に合わせた説明を心がけましょう。
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