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チックが治った?自然に治る=自然治癒するのがほとんど

子どものチック症状の大半は、自然に治るものです。

ただし、どの程度の期間続いてから症状が消えるのかは、チック症状があらわれ始めた段階では分かりません。

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ゆっくりと落ち着いて、しばらくの期間は子どもの様子を見守りましょう。

100人中95人は自然治癒する

チック症状の大半は一過性のもので、100人のうち95人は、特に治療することもなく、自然に治ります。

不自然なまばたきをくり返していたけれど、いつのまにか症状が消えた、などというのが典型的なパターンです。

とはいえ、ひとつのチック症状が目立たなくなったと思ったら、今度は別の症状があらわれることもあります。

チックの多くは、一年以内におさまりますが、1〜2種類のチックが残り慢性化することもあります。

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トゥレット症候群も症状が軽減していく

多彩な症状が一年以上続くトゥレット症候群では、思春期以降もチックが消えないことはめずらしくありません。

そのような場合でも、症状は徐々に軽くなり、生活上、問題になるほどの症状は消えることがほとんどです。

多くの例で、咳ばらいだけが残る程度です。

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一過性チック

一過性チックとは、持続期間が1年未満で自然に消えるもの。

運動性チック、音声チックのどちらか一方という場合が多いが、両方あらわれることもある。様子をみているうちに、症状が少なくなったり消えたりすることも多い。

慢性チック

慢性的チックでは、運動性チック、音声チックのどちらか一方が、1年以上、途切れることなく続く。

それぞれ、異なる症状が次々にあらわれたり、同時に複数の症状が出ることがある。まれにトゥレット症候群に重症化することがある。チック症状の変化に注意すること。

トゥレット症候群

トゥレット症候群とは、複数の運動性チックと音声チックの両方が同時にあらわれたり、次々にあらわれたりする状態が1年以上続くもの。

10歳ごろに症状がいちばん強くなるが、約半数は中学校を卒業するころには症状が消える。咳払いやまばたきなどの症状が残ったとしても、徐々に軽くなり、ほとんどの場合、成人後はさほど目立たなくなる。

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