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認知行動治療の様々なスキル・テクニックの例と種類について

患者さんが持つ悪循環のパターンをみつけることができれば、治療の道はもうなかばまできています。

あとは問題のある認知や行動を、特別な手法を用いて少しずつ変えていくことが大切です。

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認知行動治療は実践的な治療法

認知行動療法(認知行動治療)は、実践的な治療法です。

診察を続ける中で、患者さんの問題パターンがあきらかになったら、その対策を始めます。

対策は、明らかになった問題と関連したことでなければなりません。

治療者が分析結果にそった対策を提案するので、患者さんはそれを元にして、治療に取り組んでいきましょう。

いくつかのテクニックの中から、患者さん自身にあった方法を身に付け、いずれはひとりで認知のゆがみに日々、対処していけるようになることが最終目標です。

認知行動治療のスキル・テクニックの例と種類

【アサーション・トレーニング】
攻撃的でも、非主張的でもない、過度な自己表現を練習する。

【イメージ法】
日頃と違う行動のイメージを具体的に思い描く。新たな視点に気づく。

【ロールプレイ】
今後とりたい行動を、その役になりきって練習する。治療者や家族に意見を聞く。

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【よい点・悪い点の比較】
認知や行動のよい点・悪い点を列挙して比較する。価値観の見直しになる。

【不安階層表】
行動にともなう不安を0〜100の数字で表現。不安数値の低い行動から挑戦して、生活を立て直す。

【日記を書く】
チャレンジしたテクニックがどのようにできたか、日記に書く。自分を励ます記録になる。

【認知の修正】
完璧主義や白黒の二分思考などと呼ばれる、かたよった考え方を変える。それらに当てはまっていないか、確認して、考え方の幅を広げる。

【呼吸法】
ゆがんだ認知に支配されそうなとき、息を吐いて、頭から身体へと注意を切り替える。

【コラム法】
枠[コラム]内に、認知や感情、行動を書きとめる。枠をつくることで、区別しやすくなる。

まず試してみることが大切

認知や行動を変えるための治療技法はたくさん用意されています。

そのなかから、ひとつかふたつのテクニックを試してみましょう。

それらが自分に合っていれば継続します。

【よい環境に戻す方法を話し合う】
どのような悪循環があり、それを治すためにはなにができるか、話し合う。

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【テクニックを試す】
治療者が患者さんの問題にあわせて治療技法を提案する。その中から患者さんが選ぶ。

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【自分に合うものを身につける】
患者さんは治療技法を選び、実践して、自分に合うかどうか確かめる。あわなければほかの方法を試す。

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