カウンセリングの3条件と方法/やり方について【傾聴/共感/受容】

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カウンセリングの3条件と方法/やり方について【傾聴/共感/受容】

うつ病や不安障害などの精神疾患のカウンセリング治療は、患者さん(クライアント)が、治療者(医師・カウンセラー)に自分のつらさや悩み、問題について、何に困っているのか、それをどうしたいかという希望を話すことからはじまります。

カウンセリングを通して話をしていく過程で、クライアントの緊張感がとれて、少しずつリラックスし、自由に話せる安心感がわいてきます。

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傾聴・共感・受容【カウンセリングの3条件】

心理カウンセリング全体を通して、カウンセラー(治療者)はクライアント(患者)の話をよく聴くことが何よりも大切です。

そこで大切なポイントは、カウンセリングの3条件といわれる「傾聴・共感・受容」です。

①傾聴すること

カウンセリングでまず重要なポイントは、相手の意見や考え否定せずに聴く「傾聴」です。

特にセッションの始めは、カウンセラーは徹底的に聴き役になり、患者さんのつらさや悲しさなどの気持ちをしっかりと受け止めることにつとめることが、効果的なカウンセリングのポイントになります。

相談者は、自分の悩みや問題について、友達、恋人、家族にさえも相談できず、ひとりで苦しんでいることも少なくありません。

しっかりと「傾聴」の姿勢を保ち、ゆっくりじっくり話を聴いてくれる相手がいる、ということだけでも、悩んでいる人の心は楽になるものです。

安心できる相談相手、良き理解者になることから、カウンセリングはスタートしていきます。

②共感すること

例えば、うつ病や不安障害など、心の病に悩む人は、まわりの人に病気を理解してもらえないつらさがあります。

すり傷や切り傷、骨折などのケガの場合であれば、目で見て気づくことができるので、家族や友達から理解されやすい、といえます。また、風邪で38℃以上の熱があれば、体温計を見ればわかりますし、おでこに手をあてれば「熱い、熱がある」と理解されることでしょう。

他にも、目が見えない(盲目)、下半身等が不自由で車イスに乗っている、などの身体障害者の場合も、パッと見ただけで周りの人は障害や病気の存在に気づくことができます。

しかし、うつ病や不安障害などの心の病気は、目で見てわかるものではありません。そのため、病気や悩みがあることについて、職場の人や家族からも気づかれず、説明しても「気のせいだ」「怠けている」などと言われてしまい、なかなか分かってもらえないと感じるケースも少なくないのです。

病気や悩みを誰にも相談できない、相談しても理解してもらえない、という体験から、クライアントさんは孤独感を強く感じている場合が多くみられます。

カウンセラーは、まずはクライアントの話を聴き「傾聴」、そして「共感する」ことから治療を始めます。

「共感」と言うと少しわかりにくい言葉のように感じる人もいるかもしれません。「相手の気持ちを理解する」という意味に近いとイメージしてもらえれば分りやすいと思います。

③受容すること

傾聴カウンセリングでは、カウンセラーからは一方的な指示や命令はせずに、クライアントの気持ちを受け止めることに重点をおきます。

相談者さんは、自分の悩みや困ったこと、抱えている問題や壁についての話を続けるうちに、緊張感がとけていき、リラックスしてより詳しく話せるようになります。

自分を受けて止めてくれる、受容してくれる相手がいると実感し、安心することで、治療への準備ができるのです。

「受容」の意味が分かりにくい、という人も少なからずいることだと思います。受容は、違う言葉に言い換えれば「受け止めること」です。もっと噛み砕いた表現だと「肯定する」「承認する」「認める」というイメージだと思ってください。

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相手の感情、気持ち、考え方、そして存在そのものに対して「肯定する=OKを出す」のが受容の姿勢です。

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受容されることで変われる気がしてくる

カウンセラーに話を聴いてもらっているうちに、クライアントは「もうダメだと思っていた自分にも、良いところがたくさあるんだ」と思えるようになり、病気を治すことができそうな気がしてきます。

人は、誰かに受け入れなければ、受容されなければ変われません。

受容され、自分のすべてが問題なのではない、と感じることができれば、問題の部分を少し変えてみようという意欲が出るのです。

ゆっくりと傾聴して悩み事を聴き、気持ちや考え方に共感し、そしてやさしくあたたかく受容されることで心の傷が癒されていき、クライアントさんは自分の足で前へ進むことができるようになっていくのです。

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最初の面接はアセスメント

患者さん(クライアント)の情報を集め、整理して病気の状態の見立てをおこなうことを「アセスメント」といいます。アセスメントは、最初の面接で行われます。

治療者はそのアセスメントの結果をもとに、患者さんの病気ごとに、おおまかな治療プランを立てていきます。

「何について悩んでいるのか」「困っていることは何か」「どんな問題や症状があるのか」「お母さんやお父さんとの関係はどうか」「学校の友達、職場の人間関係に何かトラブルはないのか」など、実際に困っている症状や反応だけではなく、問題の原因やきっかけ、クライアントさんを取り巻く家族や友達、学校や職場での人間関係など、総合的に情報を集めて整理することが重要になります。

治療は安心感からスタートする

人間が意欲的に活動するためには、まわりの人からの信頼を得る必要があります。人に愛され、認められることが重要なのです。それが人間関係の基本になります。

カウンセリングや認知行動療法も、基本的な信頼を重視して治療をはじめます。

治療者は患者さんを受け止め、認めることをいつも意識しています。ですから、治療中に患者さんが一方的に指示されることはありません。

患者さんと治療者がお互いに信頼・尊重しながら、治療を進めていきます。

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