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LD(学習障害)の子どもの中学卒業後の進路について

LD学習障害などの発達障害がある子どもの進路を決めるときに「何がしたいか」「何ができるか」を考慮するのは当然のことです。

そして最も大切なことは、その進路を子ども本人が納得して選んだかどうかです。

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発達障害がある子どもの進路選択は早めに視野に入れる

子どもたちは成長とともに、自分ができること、不得意なこと、したいことの折り合いをつけて進路を決定していきます。

LD(学習障害)の子どもの場合、他の子どもたちに比べ、得意なことや不得意な分野が早い時期から見えてきます。

そこで、早いうちから進路選択を視野に入れておくことも、LD学習障害がある子どもの支援のひとつです。

LD(学習障害)の子どもの中学卒業後の進路

LD(学習障害)の子どもの中学卒業後の進路はさまざまです。

親や周囲の大人は、身近な場所でどんな進路先があるのかなど、必要な情報を早くからチェックしておき、進路について子どもと話す機会を持つと良いでしょう。

高校

全日制・定時制・通信制・単位制などのほか、普通課程、職業課程などの選択肢もあります。

高等専修学校

職業技術などを学ぶ高等職業技術専門学校、専門学校高等課程などがあります。

養護学校

地域とのネットワークが得られる、就労訓練が受けられるなどのメリットがあります。

フリースクール

私立学校や私塾など、さまざまな形態があります。

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自分で決めた方ががんばれる

LD(学習障害)の子どもは、進学、就職など、さまざまな進路決定で壁にぶつかりやすいものです。

そういったときに、子ども本人ががんばれるかどうかは、2つの要素が関わってきます。

ひとつは、自分が考えて選んだ進路であること。もうひとつは、失敗してもそれを乗り越えれるかどうか。

人任せだったり、他の人と足並みを揃えるためだけの進路決定は、壁にぶつかったときにがんばれなくなってしまいがちです。

逆に、自分で決めたことだと、失敗してもその原因を自分なりに考え、次へのバネにできることでしょう。

周囲の人が、LD学習障害の子どもの得意なこと、苦手なことを把握し、相談にのることは非常に重要です。

しかし、進路そのものをまわりの人が決めてしまうことは、あまりお勧めできません。

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LD(学習障害)の子どもの進路のカギは、学力より姿勢ややる気

LD(学習障害)の子どもの進学、就職、それぞれの状況によって考えなければならないことは異なります。

しかし、次の3つの要素は、いつどんなときでも欠かすことができません。

①自分で選ぶ

いくつかの選択肢の中から、自分にベストと思われる進路をLD(学習障害)の子どもが自分で選ぶことが大切です。

そのためには、得意なこと、苦手なことをきちんと知っておくなど、冷静な判断も必要です。

②目的が持てる

LD(学習障害)の子ども自身に、したいことがある、自分の能力を活かしたい、などの目的があると、努力にもつながりますし、得るものも多くなります。

「とりあえず」で決めてしまうと、真の力をつけるチャンスにはなりにくいようです。

③失敗から学ぶ

失敗しないことよりも、失敗したときにどうするかを考えられる能力が大切です。

なぜ失敗したか、どうすればいいか、ほかにはどんな選択肢があるか、などを考え、それを次へのバネにします。

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周囲は「自分で決める」ためのサポートをする

誰であっても、将来の進路は簡単に決められません。

家族や周囲の大人は相談にのったり、選択肢を増やす手伝いをして、本人が選ぶ手助けをしましょう。

また、幼い頃から自分で考え、選ぶ力がつくように接しましょう。

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