ADHDの治療薬、リタリンの効果と副作用について
多くのADHDの薬物治療には、リタリンという治療薬(保険適用外)を使うことがあります。
子どもの年齢や薬の分量など、ADHD治療薬であるリタリンについて理解しておくことが必要です。
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リタリンは保険適用外の薬
ADHDの症状である多動や不注意には、主にメチルフェニデート(商品名:リタリン)という薬を使います。
リタリンは、中枢神経に働きかけて、脳の機能不全を改善する治療薬です。
このリタリンは、厚生労働省からADHDの治療薬としての認可を受けていません。
そのため、保険適用外での処方となり、医師の判断のもとで使われ、医師の指示にしたがって自宅で定期的に服用します。
子どもが服用する場合は、保護者が管理して適切に使うことが求められます。
人によって作用が異なり、また副作用もあるため、リタリンの服用には十分な注意が必要です。
中枢神経を刺激する効果があるリタリン
ADHDの症状には、脳を中心とする神経系の働きが関係しています。
中枢神経に刺激を与えるリタリンを服用することで、神経伝達物質の放出を正常化して、ADHDの症状を緩和させることができます。
【薬を飲む】
リタリンは錠剤や粉薬で処方される。
↓
【中枢神経を刺激】
脳や脊髄などからなる、中枢神経に働きかける。
↓
【神経伝達物質が増える】
脳内のニューロンを伝う、ドーパミンの放出量が正常化。
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リタリンの作用と副作用について
リタリンは、ADHDの多動性、不注意の症状を軽減させます。
人によって効果には差が出ますが、とくに不注意の面で改善がみられます。
薬が反応しない場合や、副作用が出る場合があるので、効果をみながら慎重に使っていく必要があります。
リタリンの主な作用・効果
・不注意症状の軽減
・多動性の抑制
リタリンの副作用
保険適用外でADHDの治療に使われる薬である「リタリン」の主な副作用は次のような症状がみられます。
・眠れなくなる
・食欲不振、胃腸障害
・頭痛がする、不安を感じる
・チック症状がはげしくなる
・思春期以降に長期間使用すると、幻覚を見る場合もある。
リタリンの服用例
リタリン5〜10mgを、保育園や学校に行く前に飲みます。
薬の服用は少量からはじめて、様子をみながら徐々に量を増やします。
服用後30分程度で効果がみられ、3〜4時間は持続します。
必要に応じて、昼にもう一度服用する場合もあります。
リタリンを長期的に服用を続けても大丈夫?
リタリンは一般的に、6歳頃から12歳頃のADHDの子どもの治療に際し使われます。
幼少期には、発達にどのような影響が出るかわかりません。
一方、12歳以降では、リタリンなどの治療薬を長期間使い続けることで、幻覚作用や妄想を生じる可能性もあります。
それらの問題をふまえて、年齢と副作用に注意し、限られた期間内で使えば、問題はないと考えられています。
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