学級崩壊とADHDは関係がある?
学級崩壊の原因にADHDの子どもが関係している、といわれることがあります。
はたして、本当にそうなのでしょうか。
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ADHDが学級崩壊の原因になるの?
「ADHDの子が学級崩壊の原因になる」という考え方をする人がいます。
ADHDの子どもがルールや決まりを守らずに騒ぐことで、まわりの子に悪影響を与えるのだという考えです。
こうした考え方は、ADHDの一面を過剰にとりあげたものです。
ADHDの症状が他の子どもに影響することは事実ですが、それだけで学級崩壊が起きるようなことはありません。
授業が成り立たなくなったり、クラスの間でトラブルや問題が続出するときには、さまざまな原因がからみあっているはずです。
ADHDの子が学級崩壊の原因になる、という考え方は間違った誤解を生みかねません。
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学級崩壊などのトラブルの原因はクラス全体にある
学級崩壊は、誰かひとりの子どもが引き起こす問題ではありません。
学級崩壊の原因は、クラス全体、社会全体にあります。
何人もの子どもが騒いで問題を起こしているのに、ADHDの子どもひとりに責任を負わせるのは、一面的な見方にもとづくあまりに極端な考えです。
学級崩壊のように複雑な問題を解決するためには、もっと多面的な考え方する必要があります。
ADHDへの誤解が子どもを苦しめている
こうした誤解が広まってしまうと、ADHDの子どもが不当な扱いを受けることになります。
他の生徒の保護者から非難を受けたり、通常学級から外れるよう求められることも、実際に起きています。
ADHDへの誤解をもとに、無用な衝突を起こさないよう、周囲に正しい情報を伝えることが大切です。
必要に応じて、医師や教師をまじえて、保護者間での話し合いをもうけることも必要です。
なにより大切なのは、ADHDの子どもに理不尽な被害を与えないことです。
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