増加してない?ADHDと診断される人数、割合が減ってる?
日本国内でのADHDの人数や割合は増加している、ということを聞いたことがあると思いますが、逆に減っているという話を聞いたことがある人もいるかもしれません。
これは、いったいどういうことなのでしょうか。
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ADHDは自閉症やアスペルガーとの区別が難しい
一般にADHDがよく知られるようになり、自主的に症状をチェックして受診する人が増えたため、ADHDの患者数は、以前よりも増えてきました。
しかし最近では、その増加傾向も止まってきています。
「落ち着きのなさ」を訴えて病院を訪れる人は増えていますが、その中には、広汎性発達障害(自閉症)と診断される人もいます。
発達障害は館別診断が難しく、成長過程で診断名が変わることもあります。
そのような事情から、落ち着かない子が増えているほどには、ADHDの診断は増えていないのです。
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ADHDと自閉症やアスペルガーとの違いと共通点について
ADHDも自閉症やアスペルガー症候群などの広汎性発達障害も、幼児期にひとり遊びを好み、コミュニケーションを苦手とする共通の特徴があります。
その他の症状にも似ている点があるため、子どもの年齢によっては区別がつきにくいこともあります。
ただし、ADHDの子が興味を次々に移すのに対して、広汎性発達障害の子どもはひとつのものにこだわる傾向があるため、その点では違いがあります。
発達障害は、診断よりも治療が大切
発達障害の鑑別診断は、専門の医師でも難しいものです。
子どもの心は日々成長していて、一度や二度、話を聞いただけでは、全体像をつかむことはできず、正確な診断はなかなかできません。
ですから、ADHDなどの発達障害の診察では、診断名を確定させることにこだわらず、疑われる障害にあわせて治療をおこない、経過をみていくことが重視されます。
子どもにADHDの疑いがあるのにちゃんと診断が下されない、と思われるような場合でも、不安を抱かず、治療を受け入れることが大切です。
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