【ADHDの治療方法】悪い行動を良い行動に変えるために
薬物療法は、症状を一時的に抑える治療です。
症状が軽減しているうちに、よい行動を教えていきます。
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【ADHDの接し方】伝え方を変えて、悪い行動を減らす
ADHDの子どもへの対応を変えることによって症状の軽減を目指すときには、最初からベストを目標とするのではなく、できることから少しずつ変えていきます。
ADHDの場合は、まず多動性や衝動性、不注意によるトラブルを減らします。
例えば、ずっと走り回っている子どもに、数分だけ我慢することを教えます。
ひとつ目のステップをクリアできたら、次は待つ時間を増やします。
ひとつ、ふたつ、小さな変化の積み重ねによって、日欧生活でトラブルを起こす回数が減り、症状が全体的に軽減していきます。
薬物療法と並行しておこなうと、症状の改善効果がより大きくなります。
【ADHDの対応】ほめることは良い?
対応の変更と言っても、基本的にはふだんの子育てと変わりません。
良いことをしたときにはほめる、悪いことをしたら叱ります。
ただし、ほめ方には一貫性をもって、タイミングよく子どもに声をかけるようにしましょう。
【ほめ方(例)】
人が話しているときに騒ぐ
↓
怒鳴らずに、よく言い聞かせる
↓
おとなしく人の話を聞けた
↓
ほめる!
↓
ほめることで良い行動を覚えていく
↓
話を聞いた後、「わかりました」と答えた
↓
ほめる!
↓
話を聞くだけでなく、返事もできるようになっていく
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簡単にできる!ADHDの治療5つの具体例
ADHDの治療は、今すぐできる簡単なことから始めましょう。
簡単なことからはじめて、少しずつ、複雑なことを覚えていきます。
最初は親が手伝ってもかまいません。
子どもの心に負担をかけず、ストレスにならないように進めていきましょう。
5分だけ、がまん
教室やレストランで立ち歩くこと直します。
最初は、5分だけがまんしたら動いても良いことにします。
5分ができたら、時間を長くしていきます。
はじめだけ手を借りる
工作や運動など、複雑な動作が難しければ、最初は家族や先生が手伝い、達成感を味わえるようにします。
ひとりでもできるようになることをめざします。
定期的に片付け
自分で道具を片付けられるようにします。
引き出しやおもちゃ箱など、同じ場所にものをしまう習慣をつけます。
手助けすることを減らしていきます。
忘れ物チェクシート
保育園や学校にもっていくものを、出かける前に絵でチェックします。
いきなりすべてこなすのが難しければ、少数の物ではじめます。
チェックシートをつくってコピーしておき、毎晩使うようにすると、忘れ物をしないようになる。
声の大きさをコントロール
どこでも大きな声を出してしまう子には、カードや図を使って、声の大きさを認識させましょう。
本人は大声と分からずしゃべっている場合があります。
今の声はこんなに大きい、これくらい小さい声でしゃべろうと、カードをみせながら語りかけてみる。
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