ADHDの治療では目標を立てることが大切
ADHDの子どもへの接し方、コミュニケーション方法、対応の変更も、薬物療法と同じように効果を確かめながら行っていきます。
目標を設定して、治療の成果を確認し実感できるようにすると良いでしょう。
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【治療の経過】成長が実感できるようにする
ADHDの治療で適切な対応を続けていくことは、簡単ではありません。
治療の効果をなかなか実感できず、中断してしまう人も残念ながらいます。
長く続けていくためにも、子どもの治療記録、成長記録をつけて、目標をもって取り組んでいきましょう。
【時間を記録する】
作業の所要時間を記録する。
子どもに目標タイムを聞いて、自分で目安をはからせる。
子どもが作業の見通しを立てられるようになる。
【問題数を増やす】
問題数の少ないテストからはじめて、上達したら問題を増やす。
子どもが「できる」と実感できるように、問題を工夫する。
【結果をチェックする】
手伝いや片付けなど、練習中のことをできたか、できなかったか、自分でチェックさせる。
自分でチェックシートに記入する。シールを使って楽しく練習するのもよい。
本人も家族も成長が実感でき、練習を続ける意欲になる。
薬の効果に依存しないように注意する
ADHDの治療における、コミュニケーション方法や接し方、対応の変更は、一夜で効果がでる治療法ではありません。
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場合によっては、何日もかけて少しずつ効果を出していくときもあります。
薬物療法と違って、即効性がないため、意欲を持ち、やる気を保ちながら続けていくのは難しいかもしれませn。
薬物療法の薬による治療は、一過性の治療なので、薬が効いても、ADHDの子どもへの働きかけを途中でやめてしまわないようにしましょう。
薬で症状を抑えている間に、悪い習慣を変えてこそ、本当の治療になるのです。
良い結果がでると、意欲、やる気が増す
ADHDの治療は、記録をつけながらおこないましょう。
良い結果や変化を実感できれば、確信を持って治療を続けていけます。
うまくいったとき、よくできたときは、ご褒美として子どもの好きなシールを渡すなど、本人が楽しんでできるように工夫しましょう。
達成度を確認する
対応の変更は、効果をみながら、その内容を変えていかなければなりません。
ひとつの行動ができたら、次は少し難しいことにチャレンジします。
その積み重ねで、より適切な行動をとれるように、成長していくことができます。
TEACCHプログラムとは、どんな治療法なの?
TEACCH(ティーチ)とは、自閉症を中心とする発達障害の治療法のひとつです。
発達障害の子どもは、作業の手順や、言葉を理解するのが苦手な特徴があります。
TEACCH(ティーチ)プログラムでは、それらの情報を図で表すなどして、発達障害(ADHD等)の子どもが理解しやすい環境をつくります。
その環境改善が成長の助けとなり、症状の軽減、治療につながるという考え方です。
このプログラムは、主に自閉症やコミュニケーション障害のための治療方法として用いられますが、症状によってはADHDのある子にとっても有効です。
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