【ADHDの対処法】集中できる、落ち着ける環境をつくる
ADHDの症状は、生活環境からの影響を強く受けやすい性質があります。
まわりが気が散りやすい環境では、ADHDの子どもに不注意や多動が起きやすくなります。
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ADHDの症状には生活環境の影響が大きい
医師の指示にしたがって、子どもへの対応を変えようと努力しているのに、なかなか改善しない・・・。
そんなときには、生活環境を見直した方がよいかもしれません。
テレビがついていて騒がしかったり、いつもおもちゃが転がっているような部屋では、落ち着いて勉強ができません。
そのような環境では、子どもの注意力が働かないのは当たり前です。
日々の暮らしの中に、ADHDの症状をまねく要素がないかどうか、考えてみましょう。
ひょっとすると、それが治療の妨げになっているかもしれません。
まずは、子どもが落ち着ける環境をつくりましょう。
多動症状には部屋を片づけるのも良い
リビングや子ども部屋、教室など、子どもが暮らす場所を見直すことも、ADHDへの対処法として効果的です。
居住空間のつくりや、空間に置いてある物によって、多動症状の出やすさが変わってきます。
室内が整理されていれば、そこで暮らす家族の頭の中も整理されるメリットもあります。
【テレビ】
テレビは刺激が多く、子どもの注意を引きつける。
つけっぱなしにすると他の作業を覚えにくくなるので、時間を区切ってみる。
【おもちゃ】
遊び終わったあとは、おもちゃを片づける。
いつまでも出しておくと、好きなことばかりに時間をさいてしまう。
【道具】
勉強机の上には、必要な道具しか置かないようにする。
余計なものがあると、課題に集中できない。
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【家族】
子どもが作業や勉強にとりくんでいるときは、家族の誰かがそばについているとよい。
他のものに興味を移そうとしたら、声をかけて作業に手中させる。
生活する時間を見直そう
生活する空間について見直すことができたら、時間についても考えてみましょう。
家族が規則正しい生活を実現できれば、子どもも自然とよい習慣を覚えていきます。
【朝】
みんなで起きる。
朝はみんなで時間を決めて起きる。
ぐずぐずしない。
一体感が出て、集団生活を実感できる。
【昼】
手伝いを頼む。
保護者が家族や仕事をしているとき、なるべく子どもをひとりにしない。
手伝いや話に参加させて、経験をつませる。
【夜】
規則正しく寝る。
夜更かしをすると、翌日の集中力低下やイライラをまねく。
家族全員で早めにパジャマに着替えるなど、早寝を習慣づける。
兄弟が遅くまで起きていると、それにあわせた生活になってしまう。
一緒に歯磨きをして、寝る習慣をつける。
ADHDの入院治療について
通院治療で効果が出ない場合は、入院させて環境を変えることを考える人もいるでしょう。
しかし、ADHDでは入院治療はあまりおこなわれていません。
入院を考慮するのは、衝動行為が激しく、他の子どもにケンカ等をしてケガをさせてしまうことが複数回におよんだ場合です。
何度か注意しても症状が改善しない場合には、専門家のもとで指導を受けることになります。
そうした症状がない場合は、子どもへの対応を変えたり、家庭や学校での環境を見直しながら、根気よく通院治療を続けていく方がよいでしょう。
【入院を考える状況】
・暴れることが多く、ケンカを止めきれない。
・衝動性が強く、他の子を傷つける恐れがある。
・多動性、不注意は入院の対象とならない。
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