LD(学習障害)の子供への親の対応、将来の進路について|発達障害
発達障害やLD(学習障害)という言葉や定義は、昔は存在しなかったものです。
実際に今の親の世代が子供だったころ、発達障害やLD(学習障害)という言葉を聞いたことがあるという人はほとんどいないと思います。
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LD(学習障害)は、まだまだ新しい概念なのです。
自分の子供が「LD(学習障害)だ」「発達障害だ」といわれて、ショックを受ける親は多いと思います。
LD(学習障害)の診断は必要か?|発達障害
実は「LD(学習障害)」という言葉がつかわれ始めた頃に、なぜ新しい障害をつくるのか、という議論もありました。
ですが、LD(学習障害)の概念や考えが確立する前から、LD(学習障害)の特徴のある子供はたくさんいたのです。
そういった子供たちを適切に支援するためには、まず対象となる子供たちにとって、何が不得意なのかを正確に見極めることが大切です。
LD(学習障害)と診断で特徴がわかることで、LD(学習障害)の子供への適切な支援の入り口にたてるのです。
LD(学習障害)は、支援を必要とする子供たちの個性です。
苦手なところを改善したり補うような支援をするのは必要ですし、支援は個性、年齢によって柔軟に変化します。
それだけではなく、子供の得意なこと、長所を伸ばすサポートをして将来的な自立を助けていくことも重要なことです。
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LD(学習障害)という診断よりも、必要な支援を
支援をスムーズにするために、対象となる子供をLD(学習障害)と診断して区分しますが、子供が持っている能力は本来、数字などで表せるものではありません。
親や周りの大人たちが「障害」という名称にとらわれず、子供の力を伸ばす関わりが本当の支援です。
子供の苦手なことをそのままにしておくと、自尊心、達成感が育ちません。
がんばっても他の子供と同じ方法では習得できない場合、その子にあわせた指導が必要になります。
多かれ少なかれ、大人であってもどんな子供でも認知のかたよりやクセはありますし、それは子供の特性や個性でもあります。
LD(学習障害)の指導・支援とは、そのクセが学校などの集団生活で不利をまねかないようにすることが支援なのです。
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LD(学習障害)の子供たちの進路は様々です。
LD(学習障害)の名称にとらわれず、個性や得意なことを活かした進路を決めれるように、本人にあった進路が選べるよう、周囲の人は適切に手助けをしましょう。
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LD(学習障害)の子供の親や先生など周りの人の対応
【適切な進路指導】
子供に向いていると思うことをすすめるだけでなく、子供が自分自身で考え、決められるように相談にのりましょう。
子供を失敗させないためよりも、失敗を自分の力乗り越えられるようにサポートします。
【受け入れ先の理解】
読む、書く、計算するという能力とともに、人間関係やコミュニケーション、行動上のこだわりもLD(学習障害)の重要な点です。
ゾーシャルスキルを伸ばすとともに、受け入れ先にもLD(学習障害)についての理解をしてもらえるのが理想的です。
【得意なことを活かす】
子供の得意なことを進学や就職の際の目標とすると、やりがいにもなりますし、達成したときの自信にもつながります。
【経済的な自立】
進学するときも「受かれば入学する」という受け身の態度ではなくて、その先の就職を視野に入れて進路設計を立てましょう。
また、働く職場を選ぶときは、子供自身が何がしたいかとともに、苦手なことを把握し、それを補う工夫も必要になります。
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◆この記事は、教育心理学者、東京学芸大学名誉教授である上野一彦先生執筆・監修の「LD(学習障害)のすべてがわかる本(講談社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
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