夜、不安や孤独感でつらい・・・これって適応障害?
夜になると不安が大きくなり、孤独感も高まり、気分が落ち込み抑うつが激しくなってしまう・・・。
これってもしかして適応障害かもしれません。
スポンサーリンク
不安を感じる不安障害と適応障害
不安を伴う適応障害は、不安障害と限りなく近い状態です。
しかし、不安を主な症状とする不安障害とは、不安のわき方、程度、不安の対象など、適応障害の症状とは少し違う点があります。
適応障害にみられる症状では、ストレスになった出来事や人間関係について、不安や心配で心がいっぱいになります。
特に一人でいるとき、時間帯では夕方から夜にかけて不安が大きくなる人が多いようです。
誰でも心配なことがあると夜眠れなくなったりすることがありますが、問題解決に向けて対策を考えたり、誰かに相談しようと考えているうちに、少しは精神的にも落ち着いてくるものです。
しかし、適応障害の場合は、不安や心配な気持ちを自分ではコントロールできず、どうすることもできずに苦しくなります。
また、ストレスになった出来事が頭から離れず、不安や心配な気持ちが続けば、全般性不安障害の診断が考えられます。
▼関連記事
適応障害の主な症状の例
適応障害の場合、情緒不安定な状態が一日中続きます。
好きなことや楽しいことがあると気分が晴れますが、それ以外はずっと不安や抑うつを感じています。
【朝】
今日も仕事か、学校か、と思うと、元気がなくなる
↓
【昼】
苦痛を感じながら、日常生活を何とか送る
↓
【夜】
暗くなってくると自分も暗くなる。
くよくよしたり、不安でたまらなくなる。
▼関連記事
熟睡感がない|適応障害の症状
適応障害では不眠症などの睡眠障害の人が多い。
熟睡感がなく、朝からうつ状態のこともある。
スポンサーリンク
神経過敏になっている|適応障害の症状
他人の言動にピリピリする。
ささいなことでも激しく落ち込んだりする。
イライラしやすい|適応障害の症状
不安感には焦りなどの焦燥感を伴うことが多い。
情緒不安定で怒りっぽい面もある。
▼関連記事
PTSDと適応障害は似ている?
原因となるストレスがあるという点で、適応障害はPTSDにもよく似ているといえます。
適応障害の症状でも、ストレスのもとになった出来事が何かのきっかけで何度も頭に浮かんできて苦しむ「フラッシュバック」もあります。
ただ、PTSDのような命に関わるほどのトラウマではなく、ミニフラッシュバックというようなものです。
【例】元カレの言葉を思い出し、その記憶に傷つき深く悲しむ。
▼関連記事
→自殺はうつ病だけじゃない!適応障害も「死にたい」と自傷行為も
孤独感も激しい適応障害
寂しい、孤独だ、と訴える適応障害の患者さんが多いようです。
この気持ちは、普通の人が味わう寂しさや孤独感とは質的に違い「どうせ誰も支えてくれない」「解決できないものだ」と思って適応障害の本人を精神的にどんどん孤立させていきます。
こいった病的な孤独感は、不安の裏返しともいえます。
▼関連記事
→何が違う?適応障害と不安障害(パニック障害・強迫性障害・恐怖症)
◆この記事は、医療法人和楽会理事長、貝谷久宣先生執筆・監修の「適応障害のことがよくわかる本(講談社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
スポンサーリンク