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適応障害の症状と五月病・プチうつについて

ここ近年、適応障害という病名を耳にする機会が増えてきているように感じます。

学校を欠席したり、会社を欠勤したりする人の病院での診断書に「適応障害」という病名が書いてあるのを実際に見たことがある人も多くなってきているようです。

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今回は、適応障害の主な症状と、五月病について一緒にみてみましょう。

適応障害はどんな症状なの?

適応障害の症状は、いつも何となく憂うつな気分が続いたりと、ほとんどの患者さんが抑うつを訴えます。

ただ、適応障害のでの抑うつは、うつ病ほどは重くはありません。

うつ状態、不全うつ病といえる病態になります。

五月病と適応障害って同じなの?それとも違うの?

適応障害は、原因となるストレスの始まりから3ヶ月経たないうちに、気持ちや行動に変化が出て症状が現れてきます。

気持ちが落ち込んだり、仕事が手につかないなど実生活に支障をきたしはじめます。

新学期や新年度が4月に始まり、ちょうど1ヶ月ほどたったゴールデンウィーク明けくらいから、なんかしんどい、だるい、やる気がない、といった状態になってしまう五月病と適応障害は同じなのでしょうか、それとも違うのでしょうか。

新しい学校や社会に出ても環境に適応できず、悩み迷い始める時期が5月の連休明けくらいから。

最初にイメージして思い描いていた理想と現実とのギャップに驚き、自分はこの仕事に向いていないのではないか、などと落ち込む新社会人のうつ状態を五月病といわれています。

ですが、五月病は、医学的には正確な病名ではありません。

五月病かも、という場合は、適応障害である可能性があります。

適応障害の患者数が多い職種とは?

WEB、ネット関係などのIT関連の会社には、うつ病や適応障害の患者が多いといわれています。

現代の成長産業で仕事量が多く、過酷な環境が多いのもひとつの原因といえます。

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職場によっては、パーテーションで区切られ、同僚との会話もなく、一日中パソコンを相手にしているなど、ストレスが溜まりやすい環境的な問題も多く見られます。

ひとり無言でキーボードをたたき、しかもそれが深夜にまで及ぶとなると、労働意欲が衰退していっても無理はありません。

パソコン作業による目の疲れ、肩こりなどの身体の不調もでてきます。

そういった場合、照明などの環境的なところを見直すなどの対策も必要になります。

自分でも精神的に苦しくなってきたら、上司などと早めに相談するようにしましょう。

つらく悲しい出来事が頭から離れない

適応障害は発症の原因になったストレスがはっきりとわかりますが、解決できないものや過剰なももの場合もあります。

大切な人の死など、自分で解決できないような出来事は、大きなストレスになりやすいです。

割り切ることができない限り、何度もその出来事を思い出しては落ち込み、悲しみます。

適応障害ってプチうつなの?

適応障害の場合、うつ病というほどひどく落ち込んでいるわけではありません。

少しゆううつなブルーな気分でも社会生活はなんとか送ることができます。

気持ちの落ち込みも、夕方など一定の時間だけ、というのが適応障害の症状の特徴です。

こうした軽症のうつ病を「プチうつ」と呼ぶ人もいますが、「プチうつ」は医学的に正確な病名ではありません。

プチうつであっても軽視していると、本格的なうつ病になりかねませんので早めの対応が大切です。

ストレスになった出来事が続く限り抑うつが続き、何度も思い出しては抑うつに陥る人もいます。

次第に人間関係や社会生活にも支障が出始めて、ひきこもりになってしまったり、本格的なうつ状態になり、重症化してうつ病になってしまうこともあるので注意が必要です。

◆この記事は、医療法人和楽会理事長、貝谷久宣先生執筆・監修の「適応障害のことがよくわかる本(講談社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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