【担任教師に対応】発達障害のことを他の保護者や生徒にどう説明すればいい?
発達障害の生徒を受け持つ担任教師の対応として、他の生徒や保護者に対してどのように発達障害のことを伝えるか、と悩むことも少なくありません。
発達障害児は特別な支援を必要としますが、他の子どもや親に不満を持たれないように、発達障害について正確に、また的確に説明することも教師の役割です。
発達障害の生徒がいるクラスを受け持つ担任教師
発達障害の子どもがクラスの中にいると、その生徒の指導に頭を悩ませることも少なくありませんが、それだけではなく、他の生徒や保護者に対してどのように伝えればよいのか、という点についても悩むものでしょう。
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例えば、暴力や乱暴行為が目立つ発達障害の生徒がいる場合、他の生徒や親は「迷惑な子ども」という目で発達障害児を見てしまいがちです。
そうした傾向が高まると、クラスの他の生徒たちの不満も大きくなりやすく、クラスの雰囲気も悪くなってしまいます。
また、担任教師の指導方法そのものについても不満や不公平を訴え、教師批判になってしまうケースもあります。
クラスはどの子どもにとっても安心して過ごすことができる場所であることが理想です。発達障害の生徒への支援も含め、他の生徒にも不公平感や不満を感じさせないような配慮が担任教師には求められるのです。
発達障害のことを他の生徒にどのように説明すればいいのか
発達障害の生徒がいるクラス運営において、他の生徒たちにも説明する必要があります。
ただし、発達障害という診断名を伝えるかどうかは、子どもたちが障害への正しい知識がない年齢のうちは、子どもの好奇心を刺激してしまう可能性も考えられますし、告知には発達障害児の親の同意も必要です。
まずは、発達障害児の持つ特性について具体的に伝えるようにするとよいでしょう。
誰にもで長所や短所があること、手助けをしてあげればちゃんとできること、本人は努力しようとしていること、など、他の生徒たちにちゃんと伝えることが大切です。
発達障害児のことを他の生徒や保護者に伝えるときのポイント
発達障害の子どものことを、他の生徒や保護者に伝えるとき、次のような点がポイントになります。
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・誰にでも長所や短所がある
・サポートすればちゃんとできる
・本人は欠点を補おうと努力している
・保護者の意見を否定しない
・話を聞く時はじっくりと傾聴する
・意見を言ってくれたことに感謝する
ただし、発達障害の診断名を出すかどうかは、発達障害児の親の同意を得ることが必要です。
保護者からのクレームの対応は?
他の生徒の保護者に発達障害の生徒のことを説明したとしても、すべての親が納得し理解してくれるわけではありません。
発達障害の生徒が問題を起こしてしまうと、保護者のなかには「うちの子に迷惑がかかる」「勉強の邪魔」と発達障害児に対してクレームを言ってくる親がいるものも事実です。
極端なクレームの具体例でいえば、発達障害の生徒の親に対して他の保護者が直接クレームを言う、というケースもあります。
こうしたクレームは、親だけでなく子ども本人も傷つき、二児的な問題を起こしかねません。
担任教師の対応としては、こうしたクレームが発生した場合には、話し合いの場をつくり、保護者の話を傾聴することが大切です。
苦情を訴える保護者の考えや気持ちを否定するような対応は、さらに興奮させてしまうことになるので注意しましょう。
子どものことを心配させてしまっていることを謝罪し、またわざわざ足を運んで意見を言ってくれたことについて感謝する対応が求められます。
そうした担任教師の対応によって、批判的だった保護者の気持ちも落ち着き「何かできることはあるのか」と支援を考えてくれることもあります。
保護者の支援はクラス運営に大切
担任教師として、一生懸命クラスを運営しようとしているとことろに、保護者から言いがかりやクレームをいわれると、教師のストレスになることと思います。
しかし、担任教師としてきちんと信念を持ち、子どもたちのために特別支援教育に取り組んでいるという姿勢を見せることが保護者の理解につながります。
クラス運営にとって、保護者というサポーターの存在がとても大切です。
保護者の理解、支援は、子どもたちにとっても大きな力になるので、学校と保護者との協力関係、信頼関係はしっかりと築いていきましょう。
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