【発達障害】通級指導教室の対象は?本人の希望と親の同意が必要

発達障害の子どもの場合、小学校や中学校において、勉強面や人間関係での問題やトラブルが多くなる傾向があります。

そうした中、発達障害の生徒本人の希望と親の同意を得て、通級指導教室での指導を受けるケースも増えてきています。

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通級指導教室の対象は?

学校での勉強の遅れ、コミュニケーション能力の低さが目立つ生徒は、通常クラスで授業を受けつつ、別の場所に週に1、2回通って特別の指導を受けることができ、これを「通級指導教室」といいます。

それまでは言語障害、情緒障害、弱視、難聴の生徒が通級指導の対象となっていましたが、特別支援教育が始まり、発達障害の子どもも通級指導教室の対象に加えられるようになっています。

通級指導では、障害の状態の改善や克服を目的をする自立活動が中心となり、必要に応じて各科目の授業がおこなわれる場合もあります。

現在、すべての学校にまで通級指導教室が設けられてはいませんが、同じ市町村の公立学校の通級指導教室に通うケースが多いようです。

子ども本人の意思と親の同意が必要

通級指導教室を受けるかどうかの決定には、本人の希望と親の同意が優先されます。

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ですが、発達障害の子ども本人が通級指導教室を拒否し、適切な支援を受けることなく中学校を卒業するとなると、卒業後の将来において二児的な問題が起きる可能性が高くなってしまいます。

担任教師が発達障害児の様子を見て、通級指導を受ける方が良いかどうか、生徒本人と親に対して働きかけることも、担任教師の重要な役割のひとつといえます。

通級指導教室の内容は?

・基本的な生活習慣を見につける
・運動機能の協調性を向上させる
・認知の偏りや弱さを改善する
・コミュニケーションスキルのアップ
・情緒を安定させるための心理的不適応の改善 など

専門知識を持つ教師による巡回指導とは?

通級指導教室に通うのではなく、発達障害についての専門知識をもつ教師が訪問にくる「巡回指導」という支援の形もあります。

巡回指導員は、普段の授業風景を観察しながら、支援を必要としている発達障害児の特性や実状を把握し、適切な支援方法をアドバイスする役割があります。

発達障害児にとって一番望ましい形は、普段通っている学校で適切な支援を受けられることです。

しかし、すべての学校に通級指導の体制が整えられているわけではなく、移動時間と交通費をかけて他校に通う以外に方法がないのも実態です。

そういう観点からも、巡回指導の有効性が注目されています。

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