【発達障害】特別支援教育支援員について|入り込み指導・取り出し指導

発達障害など特別な支援を必要とする生徒に対して、特別支援教育支援員を設置する学校も増えてきています。

通常学級では、教師と支援員が連携し協力しながら支援する体制が広がってきています。

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特別支援教育支援員について|入り込み指導・取り出し指導

特別支援教育を充実させることを目的として、「特別支援教育支援員」の活用を文部科学省が推進しています。

特別支援教育支援員は、食事、排泄、教室の移動などの学校生活上のサポート、授業に集中できない生徒や読み書きができない生徒への学習面での支援を行うことが主な目的になります。

学習面における支援の形には「入り込み指導」と「取り出し指導」の2つに分けられ、特別支援教育支援員が通常学級に入る携帯を入り込み指導、別の教室でおこなうのが取り出し指導になります。

保護者の中には「みんなと同じ教室で勉強させたい」「あまり目立つ支援はしてほしくない」と取り出し指導を好まない場合もあります。

また、発達障害の子ども本人も、学年が上がっていくと別の教室に行くことに対して抵抗を感じる傾向もあり、自然な支援の形でもある「入り込み指導」が有効なケースもあります。

特別支援教育支援員の役割について

特別支援教育支援員の役割は、特定の生徒の世話ではなく、教師と連携して支援を必要とする生徒ひとりひとりのサポートをすることです。

また発達障害の生徒を支援すると同時に、まわりの他の生徒たちに対して発達障害への理解を促す役割もあります。

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入り込み指導をおこなう支援員は、特別支援教室の担任教師がする学校もありますが、大学の特別支援教育支援員養成講座を受講した人が公立小中学校に配置されるようになってきています。

特別支援教育支援員の立場はあくまでも担任教師の補佐なので、教員免許は必要ありません。仮に教員免許を持っていたとしても、担任教師のかわりに授業を行うことはできません。

特別支援教育支援員のメリットは?

特別支援教育支援員を配置するメリットは、担任教師の目が届かないようなところにもきめ細かく気配りができる点です。

また、支援員は地域での活動が一般的なため、担任教師よりもひとりの生徒を長期間にわたって関わることにななります。

そうした意味でも、発達障害の子ども本人や親にとって、とても心強い存在になります。

特別支援教育支援員に求められること

特別支援教育支援員には次のようなことが求められるといえます。

・役割を理解し、担任教師の補佐役として授業に臨む
・授業中に担任の邪魔にならないように、授業前に担任教師と打ち合わせをして「立ち位置」を理解する
・生徒の気を引くような態度は慎む
・必要以上に生徒に手を貸さないこと
・生徒の中には「ひとりでできる」という思いが強い生徒もいることを理解する

特別支援教室(学級)について

特別支援教室(学級)は、かつては特殊学級と呼ばれていました。

知的障害や身体障害がある生徒が対象で、小学校入学前の就学相談などで、通常学級か特別支援教室かの判定がされます。

特別支援学級は普通学校の中に設けられていて、ときどき通常学級を訪れて交流という形で授業に参加することもあります。

発達障害の場合、一般的には通常学級をすすめられますが、障害の程度や併存障害によって特別支援学級と判定される場合もあります。

ただし、最終的に判断するのは保護者である親になります。

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