【発達障害】手先が不器用な運動音痴や運動障害、感覚過敏も多い

発達障害がある子どもの場合、運動が苦手ないわゆる運動音痴や、手先が不器用な運動障害をともなっているケースも少なくありません。

また、光や音に敏感な感覚過敏、逆に鈍感すぎる鈍麻をともなっている発達障害の子どもも比較的多くみられるようです。

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運動音痴で不器用な発達障害?運動障害も

発達障害の子どもの中には、跳び箱やなわとび、キャチボールなど、全身を使う運動が苦手で、俗に言う「運動音痴」なことが多いようです。

普通の子どもであれば、難しく考えなくてもできるような運動であっても、実は様々な動きが連動していて、これを「協調運動」といいます。

発達障害の子どもは協調運動の働きが弱く、そのため全身を使う運動(粗大運動)が苦手で運動音痴と思われることも少なくありません。

また、ひもを結んだり、ハサミを使うといった手先の細かい作業(微細運動)も苦手な発達障害の子どももいます。

ただし、発達障害の子どもすべてが運動が苦手、手先が不器用ということではなく、中にはピアノが上手だったり、絵が得意な子もいます。

感覚過敏も多い発達障害、鈍麻のケースも

私たちに人間には五感「視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚」があります。

発達障害の子どもの場合、この五感の感覚が敏感すぎて「感覚過敏」なケースがみられたり、また逆に感覚が鈍感すぎる鈍麻な場合もあります。

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感覚過敏(または鈍麻)だと、それぞれの感覚でどのような特徴がみられるのでしょうか。

触覚の感覚過敏(鈍麻)

・軽く触れるだけでたたかれたように感じてしまう
・顔を洗う、風呂に入るのを嫌がる
・服の素材にこだわる
・暑さ、寒さの温度感覚が鈍い

味覚の感覚過敏(鈍麻)

・偏食がはげしい
・インスタントラーメンしか食べない
・決まったメーカーのものにこだわる
・いろいろな食材や調味料を使った料理が食べられない

聴覚の感覚過敏(鈍麻)

・大きな声や大きな音が苦手
・必要な音や声を聞き分ける「選択的注意」ができない
・どの音も同じ大きさに聞こえてしまう

視覚の感覚過敏(鈍麻)

・大陽の光や電灯をまぶしく感じる
・目に映るものすべてが同じように見えてしまう
・見るべき対象物と背景を見分けることができない

嗅覚の感覚過敏(鈍麻)

・香水などの臭いが悪臭のように感じる
・化粧品、排気ガスなど様々なにおいがするところに入れない
・食べ物の種類によっては、においで食べられない

運動障害や感覚過敏の原因は?【発達障害】

発達障害の場合、運動障害や感覚過敏がおこる原因として「感覚統合の未発達」の影響と考えられています。

普通の人の場合、視覚や聴覚などの感覚器官でキャッチした情報を脳で整理して(統合して)、必要な神経系を協調させながら機能させ、状況に適した行動や反応をすることができます。

ですが、発達障害の場合、この感覚統合が未発達なため、運動音痴や手先の不器用さ、感覚過敏や鈍麻がおこってしまうと考えらえています。

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