すぐ怒る自己愛性人格障害、攻撃的なのは自己防衛規制
自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)の人は、自分がバカにされたと感じると、急に激しく怒り出すことが多いようです。
他人に対して攻撃的な特徴は、自己愛性人格障害の自己防衛規制のひとつと考えられています。
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今回は、なぜ自己愛性人格障害はすぐ怒るのか、について書いていきたいと思います。
自己中で文句が多いのは自己防衛規制のひとつ
過剰なほど強い自己愛を持つ自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)の人にとって、他人はいつも比較対象です。
自分が相手を見下すか、相手から見下されるか、の2つの関係しかありません。
自己愛性人格障害の人が、自己中で文句が多い、わがままで横柄な態度なのは、相手を見下すことで自分が見下されることを避けようとしているのです。
理想の自分を守るための自己防衛規制なのです。
ほめられたい気持ちが強い自己愛性人格障害
自分のことをほめる、おだてる、などの言葉しか、自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)の人は受け付けません。
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まわりの人からの忠告や本音などは、拒否するだけでなく、自分への侮辱や批判と思い込み、攻撃的に反応する場合もあります。
相手の都合や感情を考えず、他人の言動ばかりに注目する傾向が強く、人間関係がうまくいかなくなることもしばしばあります。
自分が相手よりも上か下か、勝つか負けるかという見方しかできないのです。
そのため、自己愛性人格障害の人にとっては、失敗は相手に負けることを意味するため許せないのです。
人のせいにする自己愛性人格障害
自己愛性人格障害の人にとっては、自分の顔に泥をぬられた、、面目を失った、カッコ悪くみられた、などの状況は耐えられないものです。
恥や屈辱感などの負の感情と向き合うことができず、ダメな現実の自分を受け入れることができないのです。
何か失敗があっても、自分のせいだとは認めることができないため、すぐ人のせいにする例も多く見られます。
自己愛性人格障害の人は、相手の言動に対して、文句を言ったり、激しく攻撃したりすることが多くみられ、それは本当は弱い自分を守るための自己防衛のひとつと考えられます。
心理的には恥ずかしい、悔しいなど屈辱感でいっぱいになっていても、表面的な行動としては怒りとしてあらわれるのです。
まとめ
自己愛性人格障害の人にとって大切なのは、自分が勝つこと、ほめられる、となど良い評価を受けることです。
そうでなければ理想の自分のイメージが保てないため、失敗は自分が原因と認めることができず、人のせいにすることも多くなります。
相手を攻撃したり、文句が多いのも、すべて弱い自分自身を守る自己防衛のための行動と考えられます。
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