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自己愛の意味は?健全な自己愛と病的な自己愛の違いは?

健全で健康な自己愛は、自分にとっても、社会生活をしていく上でも大切なものです。

ですが、ゆがんだ病的な自己愛は、生きづらさや人間関係の問題を起こしがちです。

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そこで今回は、自己愛の意味、健全な自己愛と病的な自己愛についてまとめてみました。

健全な自己愛と病的な自己愛の違いは?

自己愛は誰でも持っているものですが、健全な自己愛と病的な自己愛にはどのような違いがあるのでしょうか・

「自分は特別な存在」「自分が中心でありたい」「大切に思われたい」といった自己愛は誰にでもあるものです。

病的な自己愛には次の3つの特徴があります。

①理想の自己イメージが現実離れしている
②人との関わりが自己中心的で、特別扱いされることを当然と思う
③他人への思いやりが欠けていて、人がどう感じているかなど共感性が欠如している

また、自己愛性人格障害の人は、自分自身で自覚していることはまずありません。

そもそも本人は困ることがなく、まわりの人が振り回されて困っているからです。

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フロイトによる自己愛の意味とは?

自己愛の意味について、オーストリアの神経学者フロイトは、「自己愛は他者への愛を持つようになる前段階のもの」と言っています。

自己愛とはそもそも未熟的なもの、という考えです。

【自体愛】
自分の身体に興味を持ち、愛するようになる
↓↓↓
【自己愛】
みえない部分もふくめた自分全体のイメージを肯定し、愛する
↓↓↓
【対象愛】
自分以外の他者に愛情をもてるようになる

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心理学者フーコーによる自己愛の意味とは?

また、心理学者のフーコーは、「自己愛は未熟なものから成熟したものでと発達していくもの」と言っています。

自己愛の発達が止まると自己愛性人格障害になる、という考えです。

【自己愛】
子供は何でもできるという誇大感と自信のなさを併せ持つ
↓↓↓
【成熟】
より現実的な自己愛へと育つ。自分が自分であることに安心できる。

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まとめ

健全な自己愛とは、ありのままの自分、本当の自分を愛することを意味します。

長所もあれば短所もある、良い所もあれば欠点もあるけど、それも全部含めた自分自身を受け入れ、認めることが健全な自己愛をいえます。

それにたいして、歪んだ病的な自己愛は、理想の自分ばかりを求めて、現実の自分、本当の自分、ありのままの状態を受け入れることができず、未熟な状態といえます。

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