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【依存症の治療法】カウンセリング・個人精神療法の効果は?

依存症の患者本人が、なんとかしたいと決意を固めたら、まずは専門医を受診しましょう。

心の内を語り、現実を見据え、専門スタッフに見守られ、依存症の回復への道を歩き始めましょう。

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依存症の治療は完治ではなく回復を目指す

依存症は心の病のなかでも、完治しにくい病気のひとつです。

一度は依存しているもの克服してやめられても、少しでも気を緩めると再発する危険性が高いのが依存症です。

ですから、今日一日を大切にして、明日になれば明日を大切にして、生活を安定させることが大切です。

依存症からの回復には、家族の協力が欠かせません。

本人の後始末という世話ではなく、根気よくあたたかく見守るという家族の協力です。

依存症の克服のための治療には、多くの困難が待ちうけますが、なによりも本人が解決しようと意欲を持たなくてはなりません。

医学面、家庭、経済面、職業などの課題が整理され、本人の心が安定するまでには、依存症の治療には少なくともに2年はかかるといわれています。

依存症は何かを受診すればいい?

依存症を克服しようと決心したら、専門医に受診するのがよいでしょう。

依存症は心の揺らぎのほか、身体、生活、経済面などで多くの痛手を抱えているからです。

最初、患者本人は自分が依存症であることを認めないので、家族や友人、同僚が病院へ相談に行くことが多いのも特徴です。

【病院】

大学病院や総合病院の精神神経科、心療内科のどちらでもよい。ただし、病院によっては専門外だからと断られることもある。

【クリニック】

依存症の専門クリニック。物質依存症には治療プログラムが欠かせない。

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【かかりつけ医】

どこに受診してよいかわからない、あるいは専門医を探せないときには、かかりつけ医に受診先を紹介してもらう。

【その他】

保健所、精神保健福祉センターなどでも相談にのってくれる。

家族だけで依存症に対応するのは困難

依存症には、幼いころに母親にあたたかく抱っこされていたという記憶がないため、安心のイメージが持てないとう背景があります。

しかし、成長してから、母親が本人を赤ちゃんのように世話をすればよいとはいえません。

本人の希望をすべて受け入れ、いつも一緒にいて世話を焼くうちに、多くの依存症患者がわがままな大人になってしまいます。

うまくかないと、育て方が悪かったからだと難癖をつけ、母親への怒りが爆発してしまうこともあり、なかには母親を責め、DVなど暴力に発展するケースもあります。

母親は自分の愛情不足が依存症の原因だと思いひたすら耐え続ける、これでは暴力を助長するだけです。

母親があたたかく抱っこしていなかったのではなく、本人がどう受け止めていたかによるのです。

カウンセリング・個人精神療法

カウンセリング・個人精神療法とは、日頃のストレスや人間関係などを話し、医師の解釈を得ながら、自分で解決方法を探る療法です。

病院への診察にひとりで行くのが心細い場合、家族につきそってもらうのはかまいません。

【受容・共感・解釈をおこなう】
患者を批判することはない。患者の状態を客観的に説明してくれる。

【医師との相性は大切】
個人的な問題を話すので、気が合うことが重要。静かに耳を傾けていると感じられる医師に。

【心の内面を語る】
悩み、怒り、悲しさなど言える範囲の内容を話す。

【気持の整理、前向きな姿勢になる】
話すことで問題があぶり出され、気持の整理がつく。回復したいとの決意が固まる。

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