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アスペルガーの療育「TEACCH(ティーチ)」とは?

アスペルガー症候群への対応に、誰にでも合う特定の正解方法はありません。

専門家と相談しながら、障害への理解を深め、自分たちに合う良い方法を探していきましょう。

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子どもにあった療育計画(治療教育計画)を専門家と相談する

子どもによって本当に望ましい対応をするためには、アスペルガー症候群の一般的な傾向と、子ども本人の個性の両方を理解する必要があります。

そのため、専門家への相談や、発達に関する検査を何回か繰り返すことがあります。

専門家の目を通して子ども様子を確かめてもらい、どのような対応をするべきか相談するのです。

子どもの持つ特性が把握できてきたら、その傾向にあわせた治療教育(療育)計画を立て、実践していきます。

その療育の効果がどのように現れるかを確認しながら、また専門家と相談し合い、療育計画を修正していきます。

アスペルガー症候群の療育ははTEACCHを中心に

発達障害の子どもを支援し、生活を豊かにする方法を教えていくことを「療育(治療計画)」といいます。

アスペルガー症候群に対する療育は、表や絵など視覚的手がかりを重視する「TEACCH(ティーチ)」を中心におこなうのがよいでしょう。

役割分担が苦手な子のために、一目で分かる当番表をつくり絵で示すことで、頭の中を整理することができます。

TEACCH(ティーチ)とは

TEACCH(ティーチ)とは、アメリカのの療育プログラムのことです。

主に自閉症の子どもやアスペルガー症候群の子どもの支援に用いられています。

視覚的な手がかりを増やし、暮らしやすい環境をととのえることで、子どもの適応と豊かな発達うながしていきます。

(例)
・イラスト、カードを活用する
・部屋を構造化して安心感のある環境にする

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【感覚のケア】
さわられることへの抵抗や、音への苦手意識には、感覚統合法などの感覚を育む運動や、生活の指導も必要です。

【悩みのケア】
アスペルガー症候群の特性について悩み、ストレスをためてい子どもには、精神面、心理面のケアをおこなうことも必要です。
アスペルガー症候群であるという自覚を持たせることもひとつの手段になります。

医師、心理士、保健師が頼りになる専門家

アスペルガー症候群について相談する相手は、主に医師、臨床心理士、保健師です。

ただし、発達の問題に詳しい人もいれば、あまり詳しくない人もいるので、相手にまかせきりにせず、親も積極的に関わっていくことが望まれます。

医療機関

通常の小児科で対応しきれない場合があります。

自治体や保健センターなどで、子どもの発達を専門に診ている医療機関を紹介してもらうとよいでしょう。

児童相談所

児童相談所は、子どもの発達について相談するために機関です。

相談には応じてもらえますが、健診や検査は受けられません。

保健センター

保健センターは、子育ての悩み相談から、発達障害の健診まで幅広く対応してくれる機関です。

構成メンバーは地域によって異なり、相談できる内容もことなってきますが、地域の保健センターには保健師がいる場合が多く、発達の問題を相談できます。

発達検査で子どもの特性が詳しく分かる

アスペルガー症候群の子どもが持つ特性を詳しく調べるためには、発達検査を受けて、子どもの行動特徴を分析します。

発達検査にはさまざまな型式があり、どれかひとつでは総合的な判断・評価をくだせないため、いくつかの検査を受けることになります。

発達検査

【PEP-R】(新訂版自閉症児・発達障害児教育診断検査)
自閉症児の特性を調べ、TEACCHでどのような療育をおこなうか検討する。

【新版K式発達検査】
発達を総合的に調べる検査で、幅広い年齢層に対応している。

知能検査

【全訂版田中ビネー知能検査】
知能全般を調べる検査で、IQが算出される。

【WPPSI知能診断検査】
幼児期の知能を詳しく調べる検査。

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