入院することも?自己愛性人格障害の改善方法・治療方法
自己愛性人格障害の治療の基本は通院による治療ですが、患者さんの症状や状態によっては入院治療がおこなわれるケースもあります。
今回は、自己愛性人格障害の治療における入院治療のポイントやメリットについて書いてみたいと思います。
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自己愛性人格障害の入院治療
自己愛性人格障害は通院治療が通常ですが、場合によっては入院治療をする例もあります。
ですが、自己愛性人格障害の患者本人が治療の効果に過度な期待を抱いたり、医師や看護師などのスタッフに対してわがままや自分勝手な態度をとる傾向があるので、入院する前には注意が必要です。
いざ入院治療を始めてみたけれど、自分の思い通りにならないと怒ったり、暴れたり、と問題行動を起こしてしまう自己愛性人格障害の人も少なくありません。
そういった入院トラブルを未然に防止するためにも、入院する前に、治療方法や治療方法、入院期間、入院時のルール、スケジュールなどをハッキリと決めておくことが大切です。
入院すれば治る、と自己愛性人格障害の患者本人が人任せにしてしまい、自発的に治療に取り組まなければ意味がありません。
患者本人が治療に積極的に取り組む意欲が大切です。
入院治療のメリット
自己愛性人格障害の治療での長期間の入院は減少傾向にありますが、入院治療にはメリットがあります。
また、短期間の入院治療と外来の通院治療とを組み合わせた治療を実施することで、早い改善が見込まれる例もあります。
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入院治療の一番のメリットは、病院での入院生活において、自己愛性人格障害の患者さんの行動やふるまいをよく観察することができることです。
日常的な言動やふるまいの中には、気持ちや心のうちが表れやすいものです。
医師や看護師などのスタッフは、患者さんの実際の様子を観察することで心のうちつかむことができます。
入院治療の経過:自己愛性人格障害
自己愛性人格障害の入院治療の経過は、3段階に分けることができます。
①抵抗期
②最重要期
③解決期
①抵抗期では、自己愛性人格障害の患者さんは、自分勝手な発言やわがままな言動が目立つ時期です。
入院生活の中で、医師や看護師だけでなく、他の入院患者との人間関係の中で様々なストレスを抱き、不安や怒りの感情が出てくるようになります。
例えば、自分を特別扱いにしろ、と命令したり、同情をひいたりまわりの気を引くために騒いだりするような行動がみられます。
抵抗期では、自己愛性人格障害の患者さんに周囲の人が振り回されないことが大切です。
徐々に、治療やまわりの人に対して過剰な期待を抱くことができないことを理解し、自分で取り組む必要性に気づくようになります。
②最重要期では、カウンセリング治療を進めがら、自己愛性人格障害の患者さんとの信頼関係、協力関係を築いていく時期です。
入院生活での規則正しい生活、治療計画は不安を軽くすることに役立ちます。
また、患者同士において助け合い協力し合う仲間関係がつくられる時期でもあります。
③解決期では、歪んだ自己愛を克服し、健康な自分イメージを獲得していく時期です。
医師や看護師、他の患者さんなどの様々な人間関係の中で、理解されたり、共感されたり、という経験を積み重ねていくうちに、安心感や安堵感を感じることができるようになります。
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