セロトニン、ノルアドレナリンの異常が自己愛性人格障害の発症原因?
自己愛性人格障害の発症原因について、生物学的に解明しようとする研究があります。
なかでも注目されているのは、脳内の神経伝達物質セロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミンなどの関係です。
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そこで今回は、セロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリンなどの神経伝達物質と自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)の発症原因について調べてみました。
主な神経伝達物質について
脳内での情報の伝達の働きをする神経細胞が、神経伝達物質です。
快感を高めたり、不安を感じるなども神経伝達物質の影響です。
【セロトニン】
やる気が出る、気持ちが明るくなる。食欲や睡眠にも関係している。
【ドーパミン】
覚醒や陶酔感、快楽など。攻撃的になったり、創造力を高める働きもある。
【ノルアドレナリン】
興奮状態になり、不安や恐怖を感じさせる。ストレスを感じているときに増加する。
性格、気質と神経伝達物質との関係は?
セロトニンやドーパミン、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質種類、量、バランスなどによって、人間の感情が変わります。
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気質や性格と考えられている感情や行動パターンにおいても、神経伝達物質の働きが深く関係しています、
ただ、それだけで「パーソナリティ」が決定するわけではないですし、どのような生物学的な特性が自己愛性人格障害の原因になりやすいのか、はっきりと解明されていないのが現状です。
精神科医クロニンジャーの説
アメリカの精神科医クロニンジャーは、パーソナリティを7つの因子に分類しており、神経伝達物質が深く関係している因子もあります。
自己愛性人格障害の人は、損害回避性や協調性、自己志向性が低く、逆に自己超越性が高くなる傾向があります。
・自己志向性
・自己超越性
・協調性
・新奇追求性
・損害回避性
・固執性
・報酬依存性
※セロトニンの分泌が悪いと、損害回避性が高くなり、心配、不安、悲観的、ネガティブ、マイナス思考になりやすい。逆に、損害回避性が低いと楽観的でポジティブ。
※ノルアドレナリンの量によって、社会低な孤立をストレスに感じるか、友好的な人間関係を築くことができるか、共感性を持てるかどうに影響がある。
※ドーパミンの量は、好奇心や刺激を求める傾向が強い新奇追求性の強さと関係がある。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
人間の脳については、まだまだ未知な部分も多く、今もなお様々な研究がおこなわれています。
さらに研究が進むことで、自己愛性人格障害の原因が解明される日が訪れるかもしれませんね。
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