【社会不安障害】あがり症の2つの種類タイプについて(全般性・非全般性)

極度のあがり症である「社会不安障害」といっても、あらわれる様々な症状には個人差があり、病気の重さも異なります。

限定的な状況が苦手な場合もあれば、人間関係のあらゆるシチュエーションに不安を感じてしまう場合もあります。

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社会不安障害の2つのタイプ|あがり症

社会不安障害は、大きく次の2つのタイプに分けることができます。

・全般性社会不安障害
・非全般性社会不安障害

この2つの社会不安障害の種類タイプについて、ポイントをまとめてみたいと思います。

タイプ①全般性社会不安障害

全般性社会不安障害とは、不安や恐怖を感じる場面・状況について、特定のシチュエーションだけでなく、他人と接する様々な状況に対して強い不安や恐怖を感じるタイプです。

全般性社会不安障害の患者の中には次のような傾向がみられるといわれています。

・年齢は比較的若い年代が多い
・独身が多い
・アルコール依存症やうつ病など、他の病気の併発が多い

全般性社会不安障害の場合は、日常生活のあらゆる場面において精神的ストレスや苦痛を感じることになり、対処も難しくなります。

また、ほぼすべての人間関係を避けようと回避することになりやすく、進学、就職、結婚など、人生を通じて問題が生じやすいといえます。

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社会不安障害が原因で引きこもりになるケースも

ほぼすべての対人コミュニケーションの場面に対して、強い緊張や不安を感じてしまう全般性社会不安障害のケースでは、社会から孤立しやすくなるリスクがあります。

学校生活、会社や仕事での人間関係にもなじめず、次第に家の外に出て行けなくなってしまい、「ニート」「引きこもり」の状態に発展してしまうケースもあります。

不登校や引きこもり、ニート状態になっている場合、全般性社会不安障害が原因に関与している可能性も考えられるので、心療内科や精神科への早期受診が必要です。

タイプ②非全般性社会不安障害

全般性社会不安障害があらゆる場面で強い不安を感じるのに対して、非全般性社会不安障害の場合はある特定の状況だけが苦手です。

非全般性社会不安障害の場合は。次のような傾向がみられるといわれています。

・高齢の年齢層が多い
・既婚者が多い
・アルコール依存症やうつ病などの併発は少ない

また、非全般性社会不安障害は、特定の場面に不安を感じる特徴から「限局型」と呼ばれることもあります。

どんな状況や場面が苦手なの?

不安やストレスを感じる場面の例では、スピーチや会議などでの発言、発表、スピーチや会食などのシチュエーションがあります。

ストレスを感じたり、苦手意識がある状況が限られているため、学校や仕事など日常生活での問題はそこまで大きくなりにくく、本人が感じる精神的苦痛も比較的小さくなります。

ただし、不安を感じるのが特定の状況だけといっても、精神的ストレスが大きい場合には、病院を受診したほうがよいでしょう。

治療方針については、全般性社会不安障害よりも立てやすく、対処しやすいといえます。

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