森田療法はアメリカ、フランスなど欧米、海外でも評価が高い
神経症の治療を目的として生まれた森田療法は、森田正馬によって日本で誕生した心理療法です。
現在、森田療法は日本だけでなく、アメリカやフランスなどの欧米、海外でも評価が高い心理療法になってきています。
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海外でも評価が高い森田療法
それぞれの病気の症状の違いにフォーカスするのではなく、症状そのものを人間の自然な反応や行動のひとつとしてとらえる森田療法は、日本だけでなく海外でも高い評価の心理療法です。
日本発祥の心理療法「森田療法」は、今では日本にとどまらず、アメリカやフランスなどの欧米、中国においても広がっています。
アメリカでの森田療法
例えば、アメリカでは、森田療法はガン患者のメンタルケアについても活用されています。
末期ガンの患者のターミナルケアとして、メンタルケアのひとつとして森田療法が実践されており、また森田療法をベースとして「建設的な生き方」を提唱しているレイノルズ博士も有名です。
フランスなど欧米諸国での森田療法
フランスなど欧米諸国では、西洋医学だけでなく、東洋医学や東洋思想、東洋哲学への関心が高まっていて、森田療法も高い評価となっているようです。
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フランスやドイツなどでも森田療法のワークショップが開催されるなど、注目度が高まってきているようです。
中国での森田療法
また中国などアジアにおいても、日本で生まれた森田療法の導入が1990年代から進んでいます。
中国では60ヶ所以上の病院、医療機関において森田療法が実施されているようです。
また、神経症の治療だけでなく、うつ病など他の精神疾患の治療においても森田療法が応用されているようです。
治療対象が広がっている森田療法
森田療法は、はじめは神経症の治療を目的とした治療方法として始まりました。
ですが、現在では、森田療法の治療対象は神経症だけでなく他の精神疾患へと広がりをみせています。
従来の森田療法の治療対象
【心身症などの身体の症状】
自分の身体の不調や感覚に過敏で、いつも不安に思っている状態。心身症と診断される状態。
【不安障害など】
過呼吸や呼吸困難、激しい動悸、めまい、不安発作、パニック発作など、予期不安に悩んでいる状態。パニック障害、不安障害など。
【強迫神経症など】
対人恐怖や広場恐怖、強迫観念に悩む強迫神経症など。
広がっている森田療法の治療対象
【抑うつ症状】
自分はダメ人間だ、劣等感、コンプレックス、やる気がでない、落ち込んだ状態などの抑うつ状態。うつ病など
【不登校・ひきこもり】
人間関係、対人関係に悩んだりすることが原因の不登校やひきこもり。
【ターミナルケア】
末期ガンなどで死と直面している患者の心の安定を取り戻すためのメンタルケア。
【日常生活での悩み】
何かの精神的な病気と診断されたわけではなく、仕事とのストレスや人間関係の悩みなど、日常生活の中での小さな悩みにも森田療法が効果的。
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