[森田療法の対象]メンタルヘルスやアンチエイジング、ターミナルケアまで

日本で森田正馬が生み出した心理療法[森田療法]は、日本国内だけでなく、海外諸国にも発展しています。

また、森田療法の思想や考え方、アプローチ等は、神経症などの精神疾患[精神病]の治療方法としてだけでなく、メンタルヘルスからアンチエイジング、ターミナルケアにまで広く活用可能です。

そこで今回は、森田療法の対象の広がりや発展について書いてみたいと思います。

森田療法は、「森田神経質」と呼ばれる神経症などの心の病気を治すことを目的として誕生した心理療法のひとつでした。

その後、対象を神経症だけでなく、不安障害やうつ病などへも効果的であるとして、精神的なストレスを原因とする心の病気や問題の解決手法として広く発展してきました。

人は誰でも様々な問題や困難があるものです。

「どんなことでも完璧にしたい」「こうすべきだ」など完璧主義な考えが強いほど、行き詰まりやすく、問題や悩みごとが多くなってしまいがちです。

そうしたとき、森田療法の考え方を知って実践することは、様々な問題や悩みを解決するためにとても効果的です。

何よりも大切なことは「ありのままの自分」を受け入れることです。

今抱えている問題や悩み事を理解し、自分の限界を知り、できないことを認めることです。

完璧主義を捨てたとき、自分が何を求めているのか、どうしたいのか、本当の自分らしさに出会えることでしょう。

森田療法の基本的な考え方に、人として不自然な生き方ではなく、自然に生きること「ありのまま」であることがあります。

ありのままの自分を受け入れること、本当の自分を知ること、という森田療法の思想は、人生での様々な悩みを解決できる可能性があるのです。

生きていれば、人は誰でも「生老病死」に悩むものです。

生きていくことの難しさ、老化の悩み、心の病気、いつか訪れる死など、生きる上で避けられない問題への対処方法としても、森田療法は指針となります。

森田療法の考え方は、目の前のことを向き合うこと、取り組むことの大切さを教えてくれますし、老化も人間として自然なこと、と受け入れるためにも役立ちます。

【森田療法の発展】
・心の病気
・アンチエイジング
・更年期障害
・メンタルヘルス
・生活習慣病
・ターミナルケア