心の流転とは?どんな意味の言葉?[森田療法/森田理論]
日本で誕生した心理療法「森田療法(森田治療)」の理論の中に、「心の流転」という言葉があります。
普段あまり聞いたことがないような言葉ですが、「心の流転」とはどういう意味なのか、気になったので調べてみました。
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心の流転とは?どんな意味?[森田理論]
神経症の治療方法として森田療法(森田治療)を生み出した森田正馬は「心の流転」という言葉を使いました。
「心の流転」とは、見たり聞いたりするものや外的世界の変化によって、人の感情は反応して千変万化するもの、という意味とされています。
そして、この「心の流転」を体得することで、様々なとらわれ(問題や悩み事)から解放される、と森田正馬は考えたそうです。
完璧主義や○○べき思考が悩みや問題の原因
完璧主義の人や、○○すべき、○○しなければならない、という思考パターンの人は、小さなことにも強くこだわりやすい傾向があります。
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その結果、ささいなことで悩んだり、不安や心配などネガティブな感情を抱きやすいのです。
完璧主義であることが悪いわけではありませんが、○○すべき、○○でなければならない、という思いで固まってしまうことは、自分自身を制限し、心悩み、苦しむことにつながってしまっているのです。
心の流転とは「何事にもとらわれない心の状態」
本来、人の心、感情は様々に移り変わっていくものです。
楽しいことやうれしいことがあっても、それがずっと続くわけではありません。
同じように、不安や恐れなどのネガティブな感情もずっと続くことはなく、しばらくそのままにしておけば自然におさまるものです。
しかし、完璧主義、べき思考が強い人は、「こんな状態ではダメ」と考えてネガティブな気持ちをなんとか打ち消そうとこだわってしまい、逆に強めてしまうことになりがちです。
何事にもとらわれない「心の流転」の状態を体得することで、様々なとらわれから抜け出すことができます。
本当の自分の気持ち、感情に気づき、ありのままの状態を受け入れることで、人生がより豊かになると森田療法は教えてくれるのです。
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