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強迫性障害の克服と仕事・学校・運動の関係について

仕事や学校を休んで強迫性障害の治療に専念するのは、必ずしもいい治療方法とはいえません。

症状に苦しめられていても、普段の生活、仕事や学校は休まずに通い続ける方が強迫性障害の回復に良い影響を与える場合があります。

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強迫性障害の悪循環に注意

強迫症状があると、その症状ばかりに目が向き、普段の生活が狭くなりがちです。

会社や学校を休んでしまうと、いつも症状とつきあっていかなければならず、ますます強迫症状がひどくなる悪循環に陥りがちです。

症状を抱えていても、学校に通ったり仕事ができる状態なら続けた方が強迫性障害の克服に良いことも少なくありません。

強迫症状ばかりの生活は悪循環をまねくので、症状以外のことに目を向けて悪循環をストップさせることが大切です。

【強迫性障害の悪循環】

強迫症状

生活の幅が狭くなる

症状にますますとらわれる

日常生活を大切にすることが強迫性障害の克服の近道

強迫性障害の治療では、日常生活に目を向けることも大切なポイントのひとつです。

例えば、仕事や通学ができているのなら、そのまま普段の生活を続けて生活の幅を狭めないことが治療に役立つ場合もあります。

仕事や勉強に集中したり、運動を楽しんでいる時など、症状による苦しみが少ない時間があるはずです。

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そうした時間を持ち続けるのは、強迫性障害の重症化を食い止め、回復をはかる上で大切なのです。

仕事や学校、適度な運動が回復につながる

強迫性障害(強迫神経症)の症状を忘れている時間をつくるように心がけることは、回復を早めるポイントのひとつです。

【余暇】やりたいことをやる

仕事をしたり、学校に通ったりする以外にも、日常生活の幅を広げる方法はあります。本人がやりたいと思うことになんでも積極的に挑戦してみればよいのです。打ち込めることが見つかれば、強迫性障害の症状がない時間を持つことができます。

【運動】適度に身体を動かす

強迫性障害という病気の背景にある脳の疲労をとるには、身体を動かすこともおすすめ。運動の種類は問いません。ウォーキング、ジョギング、水泳、ヨガなど、自分にあった運動を取り入れてみましょう。運動している時間は、強迫症状から遠ざかることもできます。

【仕事・学校】折り合いをつける

友人やまわりの人がいる状況で、まわりの目が意識される場所では、症状を抑えよう・隠そうという意識が働きます。何十回も手を洗いたいけれど適当に切り上げるなど、自分なりの折り合いをつけることができれば、毎日の暮らしの中で行動療法を実践しているのと同じことになります。

学校や仕事を休みたい時は医師に相談する

とても仕事には出られない、学校に通えない、という状態にまで強迫性障害の症状が悪化しているときには、休職や休学をして治療に専念することも選択のひとつです。

休職や休学には診断書が必要な場合が多いので、医師に相談してみましょう。

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