トラブルに介入したがる介入型依存とは?
自分のことはさておき、人と人との間をとりもつタイプの対人依存があります。
職場に多い依存のタイプ
職場には、自分の個性をなくし、組織と一体感を得ようとするタイプの依存もあれば、職場に発生するトラブルに介入して、組織を守ろうとするタイプの依存もあります。
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後者を「介入型依存」といい、職場では意外に多く見られます。
職場には元々いろんな人がいるので、誰がトラブルを抱えていても不思議ではありません。
基本的には、もめ事やトラブルを解決するのは当事者です。
しかし、介入型依存の人は、自分から職場の人のトラブルに干渉し、自分が解決しようと試みます。
職場の平安を保ってこそ、自分の安心を得られるからです。
介入者は心の病気になりやすい
介入者は、いつ発生するともしれないトラブルに神経を張り詰め、心が休まるときがありません。
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また、自分の手に負えないような問題が発生したときでも、自分のトラブルではないのに乗り出します。
もし問題解決に失敗すると、無力感に陥ります。
場合によっては、疲れきって心の病になる人も少なくありません。
自分ひとりでなんでも解決しようとするのは無理だと気がつくまでは、介入型依存からなかなか抜け出すことができません。
家庭では子どもが介入役に
家庭が壊れると、生活力のない子どもは見捨てられるのではないかと不安になり、家族をつなぎとめようと、介入役になりがちです。
親の顔色をうかがい気働きをする良い子を演じ続けたため、アダルト・チルドレンになることもあります。
介入することでほっとする
組織に依存する人は、組織の安定が第一です。
ですから、自分が安心を得るために、組織の平安を乱すトラブルに過敏に反応し、介入を繰り返します。
他人の交通事故の示談役を買って出るなど、トラブルを放っておけないのが、介入型依存の特徴です。
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