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パニック障害になりやすい年齢は何歳くらい?

パニック障害になりやすい年齢はあるのでしょうか?

あるとすればそれはいったい何歳くらいなのでしょうか?

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実は、パニック障害になりやすい年齢は、働き盛りの年代が心の病の注意期間と言われています。

働き盛りの年代ということで、特に、30代〜40代がパニック障害になりやすい年齢層であるとされています。

仕事や家庭などのプライベートにおいても様々な悩みやストレスをかかえているからこそ、誰もが心の病に注意したい時期です。

心の病気になる3つの原因とは

ストレス社会といわれる現代の日本社会では、だれでも、いつ心の病になってもおかしくありません。

身近なストレスがきっかけになることも多く、心の病は自分とは無関係と思っていたらそれは誤解です。

心の病気は、外因、内因、心因という3つの原因によって起こるものとされています。

また、必ずしもひとつの原因ではなく、多くの場合、複数の原因が複雑に絡み合っています。

言い換えれば、病気の原因やきっかけは、ストレスや不安など、身近なところにあることが多いのです。

また最近は、心の病気に対する考え方も変わり、病名も変わってきています。

病気か、そうでないのかの境界があいまいになり「〜病」から生活上の支障を示す「〜障害」という名称に変わっています。

心の病の原因

外因とは、薬物や脳の病気などによっておこる脳の機能障害が原因となっていること(身体的要因)
内因とは、遺伝的なものや個人が持っている素質が原因となっていること(生物学的要因)
心因(ある状況に対して、その人らしい考え方や振る舞い方が原因となっていること(心理社会的要因)

働き盛りの現役世代が注意するべき心の病気とは?

統合失調症

統合失調症とは、かつての精神分裂病のことで、平成14年から正式に統合失調症と呼ばれるようになりました。

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統合失調症になりやすい素因を持つ人が、進学、就職、結婚、出産、転居などといったライフイベントをきっかけに発症する例が多くみられます。

統合失調症の主な症状としては、幻覚や妄想にとらわれ、悲しい場面で大笑いするなど、思考や感情、行動にまとまりがないのが特徴です。

気分障害

気分障害には、うつ状態だけが生じる「大うつ性障害(うつ病)」、躁とうつの両方を示す「双極性障害(躁うつ病)」、軽度のうつ状態が長期間続く「気分変調整障害」などがあります。

うつ病とパニック障害を併発している人も多く、パニック障害のあとに併発する場合と、うつ病のあとにパニック障害になる場合があります。

摂食障害

摂食障害とは、過度なダイエットの結果、普通の食生活ができなくなってしまったりする心の病気です。

神経性無食欲症(拒食症)は、そんなにスリムになっても、まだ太っていると思い込み、さらにダイエットを続けます。

また、神経性大食症(過食症)は、反動で一気に大量の食事をとり、その後、食べたものを吐く、という行為を繰り返します。

依存症

依存症とは、ある対象への依存をやめなくてはならないのに、やめられない病態です。

依存の対象は、アルコールや薬物、タバコ、カフェインなどの物質的なもののほか、仕事や暴力、買い物、パチンコなどのギャンブル、セックスなどの行為も対象になります。

依存症の原因は、幼児期に母親に優しく抱かれた実感を欠いている場合に起こると考えられています。

過敏性腸症候群

仕事で人に会う前に、なぜかおなかが痛くなって下痢をしたり、下痢と便秘を交互に繰り返したり・・・、これは過敏性腸症候群の典型的な症状です。

過敏性腸症候群は、精神的なストレスによって、胃腸の動きや、分泌機能が過敏になり、排便のリズムが乱れ、下痢や便秘を起こすものです。

なかには、急行電車の中で急に腹痛がして以来、電車に乗るのが怖くなったという人もいます。

いつ起こるか分からないという不安が、広場恐怖に発展していく例もあります。

◆この記事は、精神科医、赤坂診療所所長、渡辺登先生執筆・監修の「パニック障害(講談社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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