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パニック障害と依存症の関係について

パニック障害と依存症の間には、いくつかの関連性があります。

パニック障害が悪化して依存症を発症させたり、依存症によってパニック障害の治療が長引いてしまったり、というケースも・・・。

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今回はパニック障害を依存症の関係についてみてみましょう。

アルコール依存症

お酒とパニック障害はおおいに関係があります。

お酒で不安をまぎらわせようとするうちにアルコールの量が増え、アルコール依存症になる人が少なくありません。

たとえ、お酒で一時的に不安が軽くなっても、お酒がさめるとリバウンドが起こり、かえって不安が強くなります。

ですから、パニック障害の恐怖や不安に対しては、お酒の力に頼らないことが大切です。

アルコール依存症になると、気分が不安定になり、攻撃的言動や判断力低下も起こり、社会生活が困難になってしまう可能性があります。

カフェイン依存症

コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれるカフェインは、軽い興奮状態をつくります。

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じつはカフェインも毎日250mg以上とり続けると依存症になります。

急にカフェインの摂取をやめると離脱症状を起こし、頭痛や疲労感、不安や吐き気を感じる人もいます。

パニック発作は、カフェインの作用で起こりやすくなってしまうので、パニック障害の人はできるだけ控えましょう。

ニコチン依存症

タバコも依存性が強い嗜好品です。

タバコには、ゆっくり吸えば興奮、急いで吸えば鎮静という両方の効果があります。

興奮効果はパニック発作をうながしますし、しかもタバコは健康にもよくありませんので、パニック障害の人は禁煙した方がいいといわれています。

薬物依存症

依存性のある薬物には、覚せい剤や麻薬、マリファナ、コカイン、咳止めシロップやシンナー、タバコがあります。

一度薬物を使い、脳が快感を覚えてしまうと、あっという間に依存してしまいます。

薬物の種類によっては、パニック発作のような症状をおこすものもあります。

ただし、薬物の刺激による発作は、パニック障害とは厳密には区別されています。

◆この記事は、精神科医、赤坂診療所所長、渡辺登先生執筆・監修の「パニック障害(講談社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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