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チックは自閉症やアスペルガーと共通する症状がある?

自閉症やアスペルガー症候群の子どもは、チックやトゥレット症候群を合併していることが少なくありません。

自閉症などチックには何らかの関係がある、と考えられています。

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自閉症とチックの症状は似ている?

自閉症の症状のひとつに「こだわりが強い」ことがあります。

強いこだわりは、チックやトゥレット症候群のある子どもにも強くみられる傾向があります。

とはいえ、こだわりが強いからといって、全員がチックと自閉症の合併症になるわけではありません。

チックと広汎性発達障害の合併症

チックの問題で病院を受診する子どもの中に、広汎性発達障害があるとわかる例がさほど多くないのです。

ただし、もともと広汎性発達障害があると分かっている子どもにチックの症状が出始め、それが悪化して、トゥレット症候群の診断基準を満たすようになることは比較的多くあります。

報告によって幅がありますが。だいたい20%程度の割合といわれています。

この場合、チックそのものに対する治療というより、自閉症への対応を中心に考えていくことになります。

自閉症スペクトラムとは?

自閉症やアスペルガー症候群などの広汎性発達障害には、共通する傾向がみられます。

それぞれを明確に区別する境界線のない、ひとつ連続体としてとらえることができます。

・自閉症
・アスペルガー症候群
・特定不能の広汎性発達障害

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チックと似ている自閉症の症状

自閉症の症状の中には、チックと似ているものがあります。

例えば、手をひらひらさせるような行動を何度もくり返す「常同行動」は自閉症の特徴のひとつといえます。

【チックと似ている自閉症の症状】

・パニック
・衝動性
・常同行動
・かんしゃく
・こだわり
・不眠
・攻撃性
・情緒不安定

アスペルガー症候群とチックの関係

自閉症の3つの特徴のうち2つはあるものの、言葉など知能の面では遅れがない場合につけられる診断名が、アスペルガー症候群です。

アスペルガー症候群の子どもには、通常よりも高い割合でチックになる傾向があります。

ただし、トゥレット症候群の基準を満たす症状が出ることはあまり多くありません。

自閉症とトゥレット症候群は似ている?

トゥレット症候群はコミュニケーションの質的な障害はなく、社会性、コミュニケーションの問題が生じることはあまりありません。

ただし、なにかに強くこだわり、同じ言動をくり返すという点では、自閉症の特徴に通じるところがあります。

【自閉症とトゥレット症候群の共通点】
・なにかにこだわりがある
・身体の動きに似ているものがある

例えば、自閉症では、母親のストッキングの感触が好きで、なでたりする子もいる。

指しゃぶり、爪かみは、チック症状なの?

指しゃぶりや爪かみなど、身体をいじくる癖を持つ子どもは多いものです。

特にこだわりの強い子どもは、指しゃぶりや爪かみなどの傾向が強くみられます。

これらは、チックとは別ものですが、無意識のうちにくり返す、ある年齢を過ぎれば消えていくことが多い、ストレスの表れとは言えないなど、共通する点もあります。

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