チックの薬物治療、薬で治る?副作用にも注意
チック症の治療における薬物療法は、慎重に進めていきます。
チックの薬物治療において、重い副作用が出る心配はほとんどありませんが、どんな薬でも副作用が起こる可能性は皆無とはいえません。
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【チックの薬物治療】薬の副作用に注意
チックやトゥレット症候群に対して用いられる薬の種類は、脳に作用する向精神薬のなかでも、抗精神病薬が主に使用されます。
子どもの場合、使う薬の量が少ないため、副作用は出ないことが多いのですが、絶対にないとも言えません。
どんな副作用が出やすいのか、服薬を始める前に確認しておき、薬を飲み始めて変わったことがあれば、とりあえず服薬を休み、医師に相談しましょう。
同じ抗精神病薬の中でも、薬によって副作用の出方は違います。
ハロペリドールやリスペリドンなどの代表的な薬が合わなくても、別の種類に変えて薬物療法を続けることは可能です。
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抗精神病薬の副作用
チックの薬物療法においても使用される薬であるハロペリドールやリスペリドンは、統合失調症などの精神病薬の治療薬として使われる抗精神病薬の一種です。
出現する可能性のある副作用には、次のようなものがあります。
【抗精神病薬の副作用】
①少量でも眠気が増すことがある。薬の量を減らすか、寝る前1回の服用に変更すればよい。
②パーキンソン病に似た、スムーズな身体の動きができなくなる症状が出ることがある。
③アレルギー反応を起こし、発疹がでることも。疑わしいときは別の薬に変える。
④舌、顔面、背中の筋肉がこわばる、眼球がぐるりと上に回転する、飲み込みが悪くなるなどといったことが起こる場合がある。
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チック症の薬の種類
単純性のチックで薬物療法をする場合は1〜2種類の薬で様子をみるのが基本です。
併存する障害があり、多彩な症状が出ている場合などは、症状に合わせてさまざまな薬を使うことがあります。
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抗精神病薬
・ハロペリドール(セレネース、リントン)
処方されることがもっとも多い。
・リスペリドン(リスパダール)
最近は処方されることが増えている。
・ピモジド(オーラップ)
使用されることが多い。抗不安薬SSRIとの併用は禁忌。
・クロルプロマジン(コントミン、ウインタミン)
統合失調症にも使用される薬。
抗不安薬
・ロラゼパム(ワイパックス)
強迫症状が強いとき
抗うつ薬
【三環系】
・イミプラミン(トフラニール)
強迫症上を併発している場合に
・クロミプラミン(アナフラニール)
強迫症状を併発している場合に
【SSRI】
・パロキセチン(パキシル)
強迫症状を併発している場合に
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気分安定薬
・カルバマゼピン(テグレトール、テレスミン)
鎮静作用がある。抗けいれん薬としても使用される。
中枢刺激薬
・クロニジン(カタプレス)
チックとADHDの併発に。高血圧症に使用される薬。
・メチルフェニデート(コンサータ)
ADHDに使用される薬
漢方薬
抑肝散加陳皮半夏、加味逍遥散、甘麦大棗湯などが処方された例がある。
その他
・レボドーパ(ドパール、ドパストン)
昔からある薬。パーキンソン病に使用される。
・トリヘキシフェニジル(アーテン)
手のふるえ、パーキンソン病に使用される薬。
・クロナゼパム(ランドセン、リボトリール)
身体の震えなどに。てんかんに使用される薬。
・ボツリヌス毒素(ボトックス)
まぶたや顔面の筋肉の動き、首の動きに。筋肉に注射する薬。
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