アスペルガーの人にやってはいけないこととは?
アスペルガー症候群などの発達障害の子どもとの接し方、コミュニケーションにおいて、どんな対応が良くて、やってはいけないことにはどんなことがあるのでしょうか。
まずは、親や教師などがやってはいけないことからみてみましょう。
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親や教師がやってはいけないこと
次のような対応は、アスペルガー症候群の子どもの自信を失わせたり、自己肯定感を下げることになりかねません。
場合によっては、うつ病などの二次障害を生むことにもなるので注意しましょう。
【×】欠点を直させる
アスペルガーの子の欠点を直そうとする働きかけは望ましくない。
欠点と思われることの中には、長所や特性もある。
また、欠点を直そうとしても完全にはなくならない。
【×】障害を隠す
アスペルガーなど発達障害であることを、本人も含め教師など周囲の人に隠して秘密にするのはよくない。
発達障害であることを隠していると、本人も周囲も子どもの特性を理解できず、問題点への対応が遅れる。
【×】しつけのせいにする
発達障害の原因を親のしつけのせいと考えないように。
発達障害は誰の責任でもない。
原因や責任の所在を探ることには意味がない。
【×】性格をとがめる
話を聞かない、グループ行動ができない、などの問題行動を子どもの性格のせいにすると子ども自信が傷つく。
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【×】特別扱いする
サポートは必要だが、過剰な特別扱いはよくない。
必要最低限の支援を心がける。
精神的なストレスから二次障害に
発達障害の自覚がない場合、子どもは対人関係や勉強が思い通りにできないのを自分のせいだと思い込み、一人で悩んでしまうことがあります。
その結果、精神的なストレスやショックから、次のような二次障害を生む場合があるので注意が必要です。
心身症
様々な悩み、ストレスがたまり、身体に影響が出る。
頭痛や腹痛などを訴える。
【対応】生活環境を見直し、ストレスのもとを減らす
いじめ
会話のすれ違いや突飛な行動が続き、友達に敬遠される、いじめに本人が気づかない場合も。
【対応】友達に悪意がないことを説明し、理解を求める。
対人恐怖
失敗をからかわれたり、友達ができなかったりすると、周囲の人に恐怖心を抱く。
【対応】嫌われやすい行動を具体的に示し、直していく。
攻撃感情
周囲の人に対して、敵意や攻撃的な感情をもつことがある。
【対応】身近に安心して親しく交流できる人をつくる
不登校
自意識をもつ年代になると、自分の行動に違和感や恥ずかしさを感じ、外出しぶる。
【対応】告知や対応の変更で、違和感をやわらげる
劣等感
さまざまな学習への苦手意識を、才能や努力が足りないと考えて劣等感を抱く。
【対応】だれにでも得意、不得意があることを伝える。
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