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アスペルガー症候群の3つの分類タイプとは?

アスペルガー症候群ならみんな同じ、という考え方では、なかなか適切な対応ができません。

受け身か積極的か、という点についても、それぞれ個人差があり、その傾向は人によって違ってきます。

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アスペルガー症候群という共通した特性を持っていても、それらの表れ方は人によって違うのです。

アスペルガーは大きく3つのタイプに分類される

アスペルガー症候群の特性のうち、社会性の問題は3つのタイプに分類できます。

いつも受け身で社会と交流できない人、交流の仕方に問題があって敬遠される人など、問題点は人それぞれです。

①まわりから孤立するタイプ

一人で遊ぶことに没頭し、周りからの呼びかけに応えない。
特に、自覚のない幼児期に多い。

・愛想のない子どもだと言われる
・グループでの遊びが苦手

②基本的に受け身なタイプ

自分から社会に関わろうとしないが、誘われば交流する。
問題がなさそうに見えるため、アスペルガーであることがまわりから気づかれにくい。

・おとなしい子と言われる
・誰とでも一緒に遊べる

③積極的に交流するタイプ

だれにでも自発的に積極的に話す。
失礼なことや場違いなこともどんどん話すため、周囲から避けられたり敬遠されがち。

・見ず知らずの大人を質問攻めにする
・人に嫌がられても話し続ける

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子どもの様子を見ながら柔軟な対応を

アスペルガー症候群の社会性のタイプが大きく3つに分かれることから、同じアスペルガー症候群でも、子どもによってその特性は異なります。

ですから、すべてのアスペルガーの子に同じ対応が有効であるとは限りません。

一般論やひとつの方法に固執せず、子どもの様子を見ながら対応を柔軟に変える必要があります。

感覚や好みの偏りをよくみて、子どもが好むこと、嫌がることを把握しましょう。

一般論を参考にして、子どもにあったアレンジをした方法で、環境づくりをしていくのが、もっとも賢いやり方と言えます。

常識や一般論にとらわれないこと

アスペルガー症候群への対応は、常識論や一般論にとらわれないことが大切です。

一般論は参考する程度にして、子どもの様子を見てそれぞれの個性にあった方法を考えて対応していきましょう。

社会性のタイプ

孤立か受け身か積極的か、子どもの個性を見分けてそれにあわせた対応をする。

感覚の偏り

音に敏感、接触に敏感など、感覚へのこだわりはさまざま。ひとりひとりが何を苦手としているか理解する。

本人の性格

勝ち気な子どもにはどんどん注意できるが、弱気な子には厳しい注意は禁物。性格を把握して、あわせていく。

年齢・成長度

小学校高学年ころから、自意識やプライドが見え始める。年齢に合わせて対応も変化させていくことが必要。

生活環境

育ってきた環境によって、子どもが落ち着ける場所は違う。静かな場所よりも、少し人のいる場所を好む子どももいる。

過去の経験

特定の作業で失敗した経験があり、本人が気にしている場合は、一般的には良いことであっても他の選択肢を考える。

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