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電気ショック療法、光療法とは?うつ病の身体療法

うつ病の治療には、薬物療法や精神療法のほかに、直接、身体に電気や光で刺激を与えてうつ病の症状を緩和する身体療法という治療法があります。

重症・緊急時に、うつ病の電気ショック療法

電気ショック療法(ECT)は、全身麻酔をした患者さんの額に電極をつけ、電流を数秒間流すことで脳に刺激を与え、うつ状態を改善する身体療法です。

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薬で効果が出ない重症のうつ病患者さんや、自殺の恐れがあり緊急にうつ症状を改善させたい場合、身体の病気のため抗うつ薬の副作用に耐えられない場合に、電気ショック療法(ECT)が行われることがあります。

うつ病の電気ショック療法は、基本的には入院治療となり、麻酔科医による麻酔下で試みますから特に苦痛はありません。

季節性うつ病に用いられる光療法

季節性うつ病は、主に冬になると発症するうつ病です。

日照時間が少なくなることが季節性うつ病の要因だと考えられており、治療に光療法(高照度光照射療法)が行われています。

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光療法(高照度光照射療法)は、1日に30分〜1時間、患者さんに強い光を当て、日照時間を人工的に増やしてうつ症状の改善をはかります。

光療法(高照度光照射療法)は、数日から14日ほどで効果がでます。

光療法は、ホルモンの分泌をうながし、体内時計をリセットする効果もあるため、うつ病以外に不眠などの睡眠障害の治療にも用いられています。

電気ショックの副作用

電気ショックを脳に与えた場合、次のような副作用があらわれる場合があります。

【頭痛】
数時間から1日で消える。

【見当識障害】
時間や場所、相手が誰だかわからなくなる。
数日以内に消える。

【記憶障害】
施行頻度や回数に比例するが、数日以内に回復する。

【循環器系障害】
一時的な血圧上昇、頻脈があらわれる。

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電気ショックによる死亡事故は1万回に1例以下となっていてほぼありません。

高齢者や妊婦、脳の病気を合併している人・心血管系疾患・骨や関節疾患・結核などの病気がある人は、電気ショック療法を受けることができません。

◆この記事は、赤坂診療所所長、精神保健指定医、渡辺登先生執筆・監修の「これでわかるうつのすべて(成美堂出版)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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