45 あはれとも〜 |歌の意味・解説・翻訳【百人一首】

45 あはれとも〜 |歌の意味・解説・翻訳【百人一首】

45 あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな 【謙徳公】

読み方(あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな)

出展「拾遺和歌集」

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意味「45 あはれとも〜」

あなたに冷たくされている私のことを「かわいそうだ」と同情してくれる人は、誰も思い浮かびません。あなたを恋しく思いながら、私はこのまま寂しく死んでしまうのでしょう。

作者:謙徳公とは?

作者の謙徳公(けんとくこう)は、平安時代中期の歌人で、名前を藤原伊尹(ふじわらのこれただ)といいます。
亡くなった後に「謙徳公」の名前がおくられました。

第26番歌「小倉山〜」の作者:貞信公(藤原忠平)の孫、第50番歌「君がため〜」の作者:藤原義孝の息子にあたります。

正二位摂政太政大臣の位までつき、政治家としても出世し、和歌の世界でも「梨壺の五人」をまとめ、大きな業績を果たした人です。

梨壺の五人とは?

藤原伊尹は、村上天皇の時代に、梨壺(なしつぼ)という建物に設けらた和歌所の職員「梨壺の五人」をまとめた人です。

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・源順(みなもとのしたごう)
・大中臣能宣(おおなかとみのよしのぶ)
・清原元輔(きよはらもとすけ)
・紀時文(きのときふみ)
・坂上望城(さかのうえのもちき)

この五人「梨壺の五人」は、「後撰和歌集」の編集、日本最古の和歌集「万葉集」の研究をしました。

解説「45 あはれとも〜」

この歌は、自分に対して冷たくなってしまった女性に対しておくった歌で、恋で死にそうなほどの情熱を詠んだ歌です。

「あはれとも」は「かわいそうだ、と」という意味です、

「いふべき人は 思ほえで」は、「言ってくれる人は多いつかないので」の意味で、「身のいたづらに なりぬべきかな」は、「(あなたに見捨てられた)私の身体は、恋しくて死んでしまう」という絶望感を表現しています。

「あは」から始まる三字決まりの歌

上の句が「あは」から始まる歌は、百人一首の中に2首あり、三字目でどの歌かわかる「三字決まり」の歌になっています。

45 あはれとも ー みのいたづらに
78 あはぢしま ー いくよねざめぬ

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