強迫性障害が不登校やひきこもりの原因になる?学校・職場の対応について
強迫性障害の治療を進め、病気を克服していくためには、学校医や職場の理解と協力を求めることが有効な場合があります。
学校や会社・職場では、強迫性障害に対してどのように対応すればいいのでしょうか?
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家族はどんな協力を求めれば、病気の治療に良い影響があるのでしょうか?
強迫性障害が不登校や出勤拒否につながることも
会社や学校での周りの人から強迫性障害という病気への理解がないまま、「こだわりが強い」「要領が悪い」などと批判的な接し方をされ続けると、不登校や出勤拒否につながるおそれがあります。
強迫症状の多くは、周りの人からみると奇妙なものであり、本人は強迫行為に多くの時間と労力が費やすことになります。
そうすると、
・宿題や仕事を終えられない
・同級生や同僚にからかわれたり、さけられたりする
・先生や上司に反抗的、怠けていると誤解される
・登校や出勤の準備に時間がかかり遅刻することも
といったような状況に陥ることも少なくありません。
その結果、周りの人から批判的な目を向けられたり、口やかましく干渉され、強迫性障害の本人にとって、登校や出勤することが困難になることがあるので注意が必要です。
まわりの人に理解してもらうことで対応が変わる
学校や職場で、本人の行為が病気の症状だと認識されず、まわりの人から批判の対象になってしまうことがあります。
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そうなると、学校や職場でのストレスが原因となり、強迫症状がますます悪くなりがちです。
強迫性障害の悪化をさけるために、学校や職場とコンタクトをとり、病気について理解してもらって協力体制をつくっていくことが必要な場合があります。
学校や職場との協力態勢をつくる
学校や職場に対して、強迫性障害という病気の現状を伝えて理解を求めることで、本人の負担が減り、病状の改善につながる場合があります。
必要なときには、家族が学校や会社、職場とコンタクトをとるようにしましょう。
【強迫性障害の病気について、学校や職場に理解を求める】
本人のふるまいが病気の症状であり、本人も辛い思いをしていること、強迫性障害の治療は可能であること、学校や職場の対応の工夫によって症状が改善することを理解してもらう。
【必要ならば診断書等の文書を提出する】
学校や職場での生活が負担になっている際に、医師など治療者が「問題が生じているのは病気のためであり、病気をふまえた配慮をしていただけるとありがたい」などの内容の手紙や診断書を書いて、学校や職場に理解と配慮ある対応を求めることもある。
【連絡を密にとる】
学校や職場での様子、家庭での様子で気になることがあれば、互いに連絡を取り合うようにする。
【相談先を増やす工夫】
学校には、養護教諭やスクールカウンセラー、職場には産業いや産業カウンセラーなどのスタッフが配属されているところが増えています。こうしたスタッフに相談にのってもらうことが、治療の進展を生むことがあります。
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