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子育て中のお母さんたちの話を聴いていると、メンタルが強い子どもに育てるには、ストレスに強くなる子育て方法は、といった質問が多いです。

人生、山あり谷あり。
うまくいくときもあれば、壁にぶちあたってしまうときもあるものです。

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そんなときこそ、立ち直りが早い、へこたれない、ストレスに強い、気分転換が上手、というメンタルの強さが大切になってきますよね。

今回は、メンタルが強くなる子育てについてお伝えします。

メンタルが強い子どもに育てる方法とは?

最近では「子どものうつ」という言葉もでてくるように、子どものメンタルの強さ、子どものメンタルヘルスの重要性が高まってきています。

失敗してもへこたれない、立ち直りが早い、気持ちの切り替えが早い、といったメンタルが強い子どもを育てるために、一体どんなことが大切になるのでしょうか。

これについては、ある発達心理学が重要なヒントを私たちにくれています。

赤ちゃんのときに基本的信頼を手に入れることが大切

メンタルが強い子どもを育てるには、まずは赤ちゃんの時期の関わり方が大切になります。

発達心理の中でも有名な理論のひとつ、エリクソンのライフサイクル理論では、人間の一生を8つの段階=ライフサイクルに区分し、それぞれの時期に手に入れるべきテーマがあるとされています。

【エリクソンの8つの発達段階】
①乳児期
②幼児前期
③幼児後期
④児童期
⑤青年期
⑥成人前期
⑦成人後期
⑧老年期

この一番最初の「乳児期」の時期、つまり、赤ちゃんのときに「基本的信頼」を手に入れることが重要です。

鹿や馬の赤ちゃんは生まれたらすぐに立ち上がりますが、人間の赤ちゃんは他の動物と違って生まれたばかりでは何もできません。

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できるのは、泣くことだけですね。

おなかが減った  ⇒ 泣く
おしっこをした  ⇒ 泣く
だっこして欲しい ⇒ 泣く

泣くことが、赤ちゃんにとっての意思表示です。

おなかが減ったので泣くと、お母さんがきてくれておっぱいをくれる。
おしっこをしたので泣くと、おむつを替えてくれる。
だっこして欲しいので泣くと、だっこしにきてくれる。

といったように、どんなことがあっても自分を受け入れてくれる、という体験から、赤ちゃんは基本的信頼を手に入れるのです。

メンタルが強い人間に成長していくためには、この基本的信頼を赤ちゃんの時期にちゃんと手に入れることが重要です。

乳児期に基本的信頼を獲得できなければ、不信感を持ってしまう

もし、おなかが減って泣いているのにほったらかしにしたり、おしっこをして泣いているのにおむつを替えずにほったらかしにばかりしていると、赤ちゃんは基本的信頼を手に入れることができずに不信感を強く持つようになってしまいます。

自分は受け入れられないんじゃないだろうか、愛されないんじゃないだろうか、といった不信感です。

この不信感を持って成長していくと、大人になったときに人を信頼できない人間になってしまいます。

裏切られるんじゃないだろうか。
騙されるんじゃないだろうか。
嘘をついているんじゃないだろうか。

ということを考えてしまい、周りの人と良い人間関係をつくることが難しくなるのです。

そして、自分に対しても不信感を抱いてしまい、メンタルが弱くなってしまいます。

まとめ

メンタルが強い子に育てるためには、赤ちゃんのときからの愛情豊かな関わりが大切になります。

乳児期=赤ちゃんのときに、たっぷりとお母さんの愛情を身体いっぱいに感じることが、メンタルが強い人間になる最初の一歩です。

赤ちゃんに、いっぱい愛情をあたえてあげてくださいね。

◆この記事は、東京工業大学名誉教授、精神科医、医学者である影山任佐先生執筆・監修の「図解雑学 心の病と精神医学(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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