「○○しちゃダメ!」は脳に逆効果!? 潜在意識の働き・無意識について
「さわったらダメよ!」
「廊下を走ってはいけません!」
「タバコをやめよう!」
これらに似た言葉はたくさんありますが、およそすべて逆効果だと言えます。
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今回は【「○○しちゃダメ!」は脳に逆効果!?】についてお伝えします。
赤いリンゴを想像しないでください
今回は、まず最初にあなたにお願いをしたいと思います。
その前に、ひとつだけルールがあります。「今から言うことを頭の中でイメージでしないでください」というルールです。
イメージしたり、想像したり、そのことについて考えないでくださいね。
簡単ですよね。
では、いきますね。
「赤いリンゴをイメージしないでください」
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さて、どうでしたか?
赤いリンゴのことを考えなかった人はいますか?
結論から言うと、誰でも「赤いリンゴ」のことを考えてしまいます。
「赤いリンゴのことを考えるな!」と言われた場合、どんな人でも必ず赤いリンゴのことを考える、イメージする、想像する、ということが脳の中でおきてしまうのです。
これは私たちの脳の構造的なものです。
つまり私たちの脳は否定形を理解できません。
この「脳」の部分は、無意識、潜在意識、という言葉に変えてもらっても同じことが言えます。
脳は否定形を理解できない
「○○しちゃダメ!」と子どもを叱ったとき、その子の中ではどんなことがおきているのでしょうか?
頭では、意識的には「○○することはダメなんだ」と理解した気持ちにはなることはできます。
しかし、無意識的には、潜在意識では、どのように理解されているかというと、まったく逆の「○○しろ!」という形になってしまっています。
「廊下を走るな!」と言われると、一度頭の中で「廊下を走る姿」をイメージしてしまい、そしてそれを「あ、ダメダメ」というように打ち消したりかき消したりしようとする、という二段階の処理が脳の中では行われています。
ポイントは、最初の「廊下を走る姿」を頭の中で一度イメージしている、という部分です。このイメージが、物質世界での現実化を生み出す最初の一歩になるのです。
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- 「触ったらダメ」と言われると、ついつい触りたくなってしまう
- 「走ったらダメ」と言われると、何だか走りたい気になってしまう
- 「この箱を開けたら絶対ダメ!」と言われると、開けたくなってしまう
ということです。
伝えたいメッセージがまったく逆の形として届いてしまうわけです。
「禁煙」はタバコをやめるのに逆効果!?
タバコをやめたいと思っている人が、「禁煙」と書いた紙を部屋の壁に貼ってタバコをやめることに頑張る、といった光景をみたことがあるかもしれません。
しかし、この方法は正直言ってまったくの逆効果です。
何となく分かりますよね!?
これは、あえてしんどいことをやってしまってる状態と言えます。
どういうことかというと・・・
「禁煙」と書かれた紙を見る
↓
「煙」という文字を見る
↓
「タバコを吸っている姿」のイメージが脳裏に出てくる
↓
タバコをますます吸いたい気持ちになる
というようなことが脳の中ではおきています。「禁煙」の紙を見れば見るほどタバコが吸いたくなる、ということですね(笑)
似たようなことでいえば「ダイエットのために食べ過ぎない」とか「間食をやめる」とかも同じようなことですね。
「○○しちゃダメ」「○○しない」「○○をやめる」というような表現がよくないのであれば、どういった表現がいいのでしょうか?
「○○はダメ」の否定形ではなく、「○○する」という肯定形にする
脳は否定形を理解できない、ということはOKですよね。
では、どんな言葉、どんな表現がいいかというと、否定形ではなくて肯定形にする、ということです。
「廊下を走ってはいけません」よりも「廊下をゆっくり歩きましょう」という表現の方が、こちらが伝えたいメッセージに合ったイメージが相手に届きやすい、ということです。
「タバコをやめる」「禁煙する」よりも、「健康になる」とか「10kmを60分以内で走る」という表現の方がより良いイメージが広がりやすい、ということですね。
このあたりは、目標設定の仕方や、目標達成・願望実現などとも関係してきますね。目標設定などについてはまた今度ということで。
まとめ
脳は否定形を理解できない
「△△はダメ」「△△しない」「△△をやめる」よりも、「○○する」「○○になる」という肯定の形にする
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