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電話がしつこい?境界性人格障害の治療時に病院でおきる問題とトラブル

境界性人格障害 (ボーダーライン障害)の人がおこす問題は、家族や恋人、仕事先での人間関係のトラブルだけではありません。

境界性人格障害(ボーダーライン障害)を治すために、病院で治療するときであっても、医師や看護師などの医療スタッフとトラブルを引き起こしてしまうことがあるのです。

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主治医や病院にしつこく電話する問題行動

境界性人格障害の人は、治療の現場においても病院や主治医との間で様々なトラブルと起こすことがあります。

しかし、本人がそうした問題やトラブルを乗り越えないと治療は進まず、完治も遠のいてしまいます。

医師やカウンセラーなどの治療者がそばにいないと不安になる

境界性人格障害(ボーダーライン障害)は見捨てられる恐怖や不安を強く感じることが多く、頼れる存在、自分を受け入れてくれる存在がいないと、ひとりぼっちで苦しい気持ちになってしまいます。

それは治療のときにも表面化してしまうことがあり、主治医やカウンセラーに対して電話をしつこく繰り返してしまう行動になることもあります。

・声だけでもいいから聞いて安心したい
・そばにいると感じたい
・不安に耐えられない

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境界性人格障害は相手に依存しやすい傾向がある

境界性人格障害(ボーダーライン障害)の治療が始まると、患者本人としては医師やカウンセラーなどの治療者に頼る気持ちが生まれてきます。

そして、ひとりでいることに耐えきれずになり治療者を頼ってしまい、いつでも自分のそばにいて欲しいという思いが強くなり、何度も電話するような行動に出てしまうのです。

しかし、医師やカウンセラーはいつでも電話に出れて応えることができるわけではありません。

その結果、治療者が不在にしているなどで連絡がとれないと、余計に不安が強くなってしまうことがあります。

治療者といっても患者の要求すべてに応えることはできないものですし、いつでも電話に出れるわけではありません。

ほかにも多くの患者さんがいるし、時間的にも体力的にも限界があります。

対処方法としては、電話してもいい回数を決める、といった方法があります。

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境界性人格障害の治療において、ひとりでいる力をつけることも大切

治療者とのつながりを確認したくなり、執拗に連絡を取ろうとするのは境界性人格障害(ボーダーライン障害)の患者によく見られる行動です。

しかし、治療者が患者さんの要望すべてに応えられないことも当然あります。

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境界性人格障害(ボーダーライン障害)を治すために、首位時やカウンセラーに頼りきるのではなく、ひとりで問題に対処して、乗り越える力を持つために治療を受けるのです。

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患者さんによって対応はさまざま

境界性人格障害(ボーダーライン障害)の治療で電話を使う多くの場合、連絡は診療時間の変更など、事務的なことに限るのが普通です。

ですが、あえて治療に取り入れられることもあります。

電話してもいい時間帯や回数を決める

不安を減らすために一時的に治療手段のひとつとして取り入れる場合には、日時や時間、回数について決めておきます。

電話は週に1回、1回5分まで、というように具体的に日時を定めておく。

電話で話す内容は対処の方法が中心

患者さんの混乱が強い時は、混乱が引き起こされた事情より、どう対処し、乗り越えていくかが話し合われます。

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我慢して次の診察、カウンセリングを待つことが力になる

混乱した状況でもなんとかひとりで対処すること、次回の治療者との面接日まで待つことは、患者さんの問題解決能力を高めることにつながります。

治療がすすむきっかけになる

「なんとかしてほしい」という気持ちから「なんとかしよう」という気持ちへ変わっていきます。

電話でのアドバイスも料金がかかる

電話での相談やカウンセリングを治療に利用する場合には、一定の料金が発生することが定められています。

料金を設定することで、個人的なつながりではなく、治療の一巻として電話で話をしてもらっているのだという認識を持ってもらうのです。

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◆この記事は、元国立肥前療養所医長、元福岡大学医学部教授、元東京慈恵会医科大学教授、元東京女子大学教授、牛島定信先生執筆・監修の「境界性パーソナリティ障害のことがよくわかる本(講談社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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