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チックの治療方法について/子どもと大人の場合

チックの症状が激しい場合には、薬物療法を治療に検討します。

ですが、薬を使うことだけがチックの治療ではありません。

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症状の様子をみていくだけのこともあります。

幼児期のチック

症状を消すことを目的にするのではなく、どうやって症状がひどい時期をのりきるかを考えていきます。

【様子をみる】

チックの大半は一過性のもの。
症状がひどくても、すぐに薬を使うのではなく、様子をみていくのが基本。

【対応を見直す】

心理的要因が症状の増減に関係している場合もある。
子どもへの接し方、環境などを見直してみる。

【心理的治療】

悩みや不安が大きい場合には、本人やときには家族を対象にした心理的なサポートをおこない支えていく。

薬物療法以外にもチックの治療方法はある

チックの治療方法には、①経過的観察、②心理的治療、③薬物療法の3つがあります。

単純性のチックはもちろん、トゥレット症候群のような重症のチックでも、症状は年齢とともに軽減していくことが期待できます。

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そこで、時間をおいて経過をみていくのも治療法のひとつです。

チックをめぐる悩みや不安に対処する方法として、心理的治療を加えることもあります。

チックの治療における薬物療法の目的は、ひどい症状を軽くすることで、完全に症状を消すことが目的ではありません

家族療法が必要なことも

チックやトゥレット症候群は、家族のほうが症状に不安を強めていたり、対応に悩んでいたりすることも多いのです。

家族を対象にしたカウンセリングや薬物療法をおこなうこともあります。

合併症の有無もチックの治療方法に関係

チック以外に、何か障害をあわせもっているかどうかも、治療方針を定める上では重要です。

場合によっては、併存する障害への対応を中心に進めていくことになります。

チックと合併症の治療

慢性チック

1〜2ヶ月に1回、家族だけが受診し、夏休みや冬休みには本人も受診して経過をみる。
場合によっては薬物療法や心理的治療を並行しておこなう。

トゥレット症候群

症状がひどくなったときには薬で抑制をはかる。
症状が軽い時期には、薬を飲み続ける必要はない。

強迫性障害+ADHD

症状に合わせて薬を使う他、認知行動療法などでけいかをみていく。

強迫性障害+ADHD+チック

チックよりも併存する障害のほうが問題なら、そちらへの対応が主体になる。

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